スターウォーズのジュエリーデザイナーによる花瓶

一昨日の21日夜に近所の映画館で米英合作『コードネーム U.N.C.L.E.』を観てきました。夜の9時40分から20時50分と遅い時間なこともあり座席はガラガラ。ところが上映が終わって外に出ると隣の劇場から次々に人が出てきます。隣では18日に公開されたスターウォーズの最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を上映していたのですね。
子供のころからSFは好きだし、世代的にも合致しているのに、なぜかスターウォーズにはハマらなかったので、全く詳しくないのですが、便乗してスターウォーズネタを一つ。
この美しいガラスの花瓶は、フィンランド人のジュエリーデザイナーBjörn Weckström(ビョルン・ウェクストロム)によるものです。シリーズ名はKanerva(カネルヴァ)、製造期間は1978年から86年。
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なぜ、これが便乗ネタなのか。実は花瓶製造の前年にあたる、1977年公開のスターウォーズ第1作『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』でレイア姫が身に着けていたジュエリーのデザインをしたのが、ビョルン・ウェクストロムなのです。
1976年の春、ジョージ・ルーカスの秘書からウェクストロムに電話が有り、次のSF映画で使うジュエリーのデザイン依頼がありました(映画タイトルは隠されていました)。当時ルーカスはそれほど有名ではなく、ウェクストロムはルーカスを知りませんでしたが、SFはウェクストロムの初期テーマであったので引き受けデザインを始めました。けれども、当初撮影まで6週間だったのが、1週間で必要と変更の連絡。いくら何でもそれは間に合わないと、結局ジュエリーはウェクストロムのブランドLapponiaのロンドン店で既存のものからイメージに合うデザインを見つけたそう。
映画で使ったネックレス「Planetoid Valleys」とブレスレット「Darina’s」は現在もご購入できます。2015年12月現在で、ネックレスは2345ユーロ(約31万円)、ブレスレットは645ユーロ(約8万5千円)。
さて、一方こちらの花瓶はそれらのジュエリーよりも、ずっとお手頃価格です。
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ご興味があれば下記のリンク先からどうぞ。
Nuutajärvi Kanerva 花瓶
ほらね。ジュエリーに負けない美しさです。
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ミタ
『コードネーム U.N.C.L.E.』でヒロインのドイツ人役を演じたのはスウェーデン人のアリシア・ヴィキャンデルです。秋の買い付けの際に機内上映していたイギリス映画『戦場からのラブレター』では主役のイギリス人作家ヴェラ・ブリテンを演じていました。北欧の人は語学が堪能なので国際的に活躍しますね。映画を観たあとに「あら、スウェーデン(デンマーク)人だったのね」と気が付くことがしばしばあります。ところで、『戦場から…』では主人公はイギリスのオックスフォードに進学するのですが、いま正に甥っ子がオックスフォードの学生なので、興味深かったです。

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