【お知らせ】実店舗閉店します(理由はコロナでもプーチンでもなく)

こんにちは。

タイトルの通り7月17日に実店舗を閉店します。オンラインショップを2006年にスタートし、その4年後の2010年に実店舗を開店したので今年で12年ですね。

昨今閉店となると「ここもか!」と思われてしまいそうですが、これまたタイトルの通り、閉店理由はコロナでも、またプーチンの起こした侵略戦争のせいでもありません。まあ、後押しはされましたが。

理由をごく簡単に説明すると、一つは北欧の上がり続ける物価に加えビンテージ市場参入者の増加による価格の上昇という外側の要因です。普通の会社勤めの方でもちょっと頑張れば買えるような価格にしたい、とショップを始めた当初の思いは変わらず持っているのですが…。

もう一つは北欧を知るにつれ自分自身の暮らし方を変えたくなって来たという内側の要因です。余暇を満喫する北欧のライフスタイルをうらやましいと思っているのなら、やっちゃおうよと。

いつかは小さな商売に変え、自分の時間が持てる生活にしよう…。その「いつ」がいつなのかと決めらないまま何年も経っていたのが、2020年からコロナで動けなくなったら「ああ、いまだな」とポンと決意が固まりました。

私が北欧に出会った2000年代の初め、北欧デザインと言えば、クールで男性的でカッコイイという存在でした。いわゆるカイ・フランクに代表されるような『機能主義デザイン』というやつですかね。北欧デザインを取り扱っているショップは当時もありましたが、家具中心の店舗が多く、家具バイヤーさんが一緒に仕入れた食器は男性目線で選んだシンプルなデザインが多かったように思います。

でも北欧には素朴で女性的でカワイイデザインが沢山あるではないか、そんな食器や雑貨だけを集めたお店をしたいと始めたのがフクヤでした。

かわいい北欧」をコンセプトにして。

今でこそ、北欧=かわいい ですが、当時はあえてそれを掲げている店は他になかったような気がします。

ちょうど映画「かもめ食堂」の公開年で女性に北欧デザインへの関心が高まっていたこと、北欧ビンテージのネットショップがほとんど無かったことなど、ラッキーな要因があり、オープン初日からご注文をいただきました。あの嬉しさは忘れられません。本当にありがとうございます。

16年前ははほとんど資料らしい資料がなく、少ない情報を一生懸命辞書を引き引き調べたり(Google翻訳は北欧語に対応していませんでした)、現地に問い合わせたりしていました。大変だなあと思っていましたが、身にもなったし、楽しくもあり…

さてと、老兵の思い出話はここまでにして。

実店舗最終日は7月17日です。それ以降はコネやツテやネゴを使って納得できるアイテムを探してネットのみで販売します。このやり方だと数は少なくなるでしょうが、それでいいんです。そして秋になったら関西に引っ越します。

関西に引っ越します。

大事なことなので二回言いました。

世にいう「第2の人生」とか「50代からの暮らし替え」ってのかな。

実は既に神戸に理想的な中古の家を見つけたので購入しています。北欧の建築に詳しい良い設計士さんに出会い、リフォームを進めつつあります。新しい暮らしがとても楽しみです。というわけで、決してネガティブな閉店ではなく、むしろ前向きな結果です。

理想的な家の現状こんな感じ。オリジナルは1970年代に建てられた家で、その後にリフォームがされています。

がらんどう

がらーん、としていますが、私たちが壁や造作を撤去したわけではないです。1階も2階も衛生設備とキッチンといった最低限設備だけでほとんど仕切りの無い大空間の家です。風呂場に至ってはこんな造りで、なんとトイレ&洗面と浴室の仕切りがない(振り返ればトイレと洗面)。欧米か。

「理想的」と言ったのは、何もないから何でもできるという事。ここからどう変化していくのか、家作りについては記録代わりに書くつもりですので、お待ちいただければ嬉しいです。

引っ越しの間ネットショップも一時閉店になります。ここら辺の詳しいスケジュールは下記リンク先をご覧ください。

実店舗閉店に伴うお知らせ

それでは、東京の皆さんあと1か月半お付き合いください!そして関西の皆さんヨロシク!

次は観光で北欧に行きたいです!

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