ノルウェーの『世界一のケーキ』

ノルウェーには『 Verdens Beste (世界一)』と呼ばれているケーキがあると知り、作ってみました。

正式名称は『Kvæfjordkake( クヴァフョルドケーキ)』。珍しく起源が分かっているケーキです。

1930年代半ば、 クヴァフョルドに住むオッテスタッド姉妹がガレット・デ・ロワのレシピを購入しました。彼女たちはカフェを経営していたので、そのレシピをアレンジして作ったのが、 クヴァフョルドケーキ(ノルウェー語に近い発音ではクヴァフョールカーケ)です。当時は高価なアーモンドを使ったのがポイント。

2002年9月、ノルウェーのラジオ番組Nitimenのリスナー投票で『世界一』に選ばれ、以来『世界一のケーキ』との別名でも知られるようになったとか。

それではレシピです。なお、オリジナルレシピの分量を減らし、少し調整して日本でも作りやすく変えました。

Kvæfjordkake( クヴァフョルドケーキ)

<材料> 20 × 28cmくらいのバット1枚分
(生地)
バター 75g
砂糖 60g
卵黄 2個分
小麦粉 75g
ベーキングパウダー 小さじ1/2
牛乳 大さじ2
バニラエッセンス
(メレンゲ)
卵白 2個分
塩一つまみ
グラニュー糖(あるいは粉砂糖)100g
(フィリング)
カスタードクリーム 200㏄
生クリーム 100㏄

<作り方>
ボウルにバターと砂糖を入れて電動泡だて器で白っぽくなるまで混ぜる。そこに卵黄を1個ずついれてさらに混ぜる。そこに牛乳、小麦粉、ベーキングパウダーを入れ混ぜ、オーブンペーパーを敷いたバットに広げる。

ボウルに卵白と塩一つまみを入れ、グラニュー糖を大さじ1杯くらいずつ何度にも分けて入れながら固く泡立てる。泡立ったら生地の上に広げ、上にアーモンドスライスを適量かける。

170度に予熱したオーブンで30分焼く。

焼いている間にカスタードを作る。もちろん、いちからカスタードを作っても良いのですが、私はカスタードの素を使いました。これはスウェーデンで買ったものですが、日本にも同じものがあると思います。

生クリームを泡立て、カスタードと合わせる。

焼きあがったケーキが冷めたら半分に切り、1枚にフィリングを塗り、もう1枚を重ねる。

※レシピ通りに焼いたらメレンゲがベタベタだったので、さらに100度で1時間追加して焼きました。現地で食べたことがないので、ベタベタで正解なのか、パリッとさせるものなのか分からないのですが…。

正解が分からないけれど、出来上がり!

ところで、冒頭の写真にはノルウェーの製品を選びました。

Hedda(ヘッダ)1977年発表 。デザイナーはRolf Frøyland(ロルフ・フロイランド)。1945年の12月の寒い朝、19歳になったフロイランド青年は初出勤のためにフィッギョの前で自転車を降り、その日から1994年までの50年近く、フィッギョで多くのデザインを描きました。

今年93歳になるフロイランドは、おそらくご存命。なぜなら来月、10月19日に発売されるフィッギョの1949年から80年までのデザインの集大成『Klassisk fajanse fra Figgjo 』の発表会の告知で、ロルフに伝える、とあったので。

そして、なぜこの本のことを知っているかというと、フクヤは掲載作品の写真提供をしているからです。最初に著者のルネさんからコンタクトがあったのは、去年(2018年)の2月。実に1年半以上前のことでした。発売後には本が送られてくるそうなので、届いたらご紹介しますね。

ミタ

アレンジしたとしても、私の知っているガレット・デ・ロワと随分と違うのですが、 ガレット・デ・ロワも地方や国によって異なるようなので、私の知らないガレット・デ・ロワなのでしょうね。

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