デンマークの買い付けは、前回書いたディーラーさん一人の訪問だけだったので、空いた時間を使ってオードロップゴー美術館に行きました。
何の前知識もなかったので、印象派の作品をあんなに所蔵しているとは知らず、久々に近代絵画を堪能しました。ちょっと時間的に難しいかなと思いつつも、次の機会はいつになるか分からないことや、水曜日は夜の9時までやっていることで、思い切って行って良かったです。
オードロップゴー美術館は個人収集家であったハンセン夫妻の私邸とコレクションがハンセン氏の死後国に寄贈されて出来た美術館です。夫妻の邸宅は1916年から18年に作られた新古典主義建築（18世紀後期にフランス発祥）。
旧邸宅に接する形で、2005年にザハ・ハディド氏設計のモダンな増築部分が完成。
斜面から突き出たカフェの部分がザハ氏デザインの象徴的な部分。
私は建築には疎いのですが、さすがに新国立競技場のデザインコンペで良くも悪くも話題となっていたザハ氏の名前は知っていました。興味が湧いて、カフェの裏側までぐるりと回って、じっくり見ているうちに北欧の長い日が沈んでいきました。
そして、その翌日、美術館を訪れた3月31日のその日にザハ氏が死去したとのニュースが飛び込み、その偶然にたいそう驚きました。
さて、翌日はデンマークのヘルシンゴーからフェリーでスウェーデンのヘルシンボリへと向かう日でもありました。
デッキからはシェイクスピアの戯曲「ハムレット」の舞台となったお城、クロンボーが美しく見えました。
とはいえ、たった20分の船旅。今を逃すともうチャンスがないので、景色も早々に慌ててカフェテリアでホットドッグを頼み、押し込むように食べました。やっぱりデンマークのホットドッグは美味しい。
これも、ちょっと時間的に難しいかな、と思いつつも頑張って良かったことかも。
ミタ
