
久山葉子さんの新刊『スウェーデン人はなぜ朝の3時間で仕事が片付くのか』をご恵贈いただきました。
フクヤは昨年の2025年に閉店しましたが、それまで20年近く、スウェーデンをはじめ北欧各国と仕事をしてきました。その中で、なんとなく「北欧の人たちって、仕事に対する姿勢が日本とはちょっと違うな」と感じていたことがあります。
では、なぜ北欧の人たちは、日本より短い労働時間で成果を出すことができるのか?この本では、北欧の中でもスウェーデンにスポットを当てて、その理由を統計やエビデンスをもとに丁寧に解説しています。
さらに興味深いのが、スウェーデン人だけでなく、現地で働く日本人にも幅広く取材していること。スウェーデン側、日本側の両方から見ることで、「日本とスウェーデンの働き方は、なぜこんなに違うのか」がとても分かりやすく見えてきます。
「少ない時間で、どうやって成果を出しているんだろう?」
北欧と仕事で関わる中で、私自身ずっと知りたかったことの答えが、ここにありました。
特に印象に残ったのが、1日の中で「いつ集中するのか」「あまり重要ではない仕事をいつするのか」「どう時間を配分するのか」という部分。脳科学の観点から説明されているので、「なるほど、だからなのか!」と納得することばかりです。
そして、かなり耳の痛いところもありました(笑)。
日本にいると、午前中はなんとなくだらだら仕事をしてしまい、午後遅くなってからようやくエンジンがかかる。気がつけば夕方、そこから残業……。思い当たる節がありすぎて、自戒を込めて読みました。
仕事の前や合間に体を動かすことの大切さについても書かれていて、これも「分かっているけど、できていない!」というところ。
「もっと頑張って長く働く」のではなく、「頭が働く時間に、重要な仕事をする」。そんなスウェーデン流の仕事の考え方は、仕事だけでなく、これからの暮らし方そのものを考えるヒントにもなる気がします。
会社全体の働き方を変えるとなると、経営者や組織を動かす立場でなければ難しいこともあるでしょう。でも、私たち一人ひとりが、自分の仕事の進め方や時間の使い方に、少しずつ取り入れていくことはできるはず。
そして、もし経営やマネジメントに関わっている方なら、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
「もっと頑張って働く」ためではなく、「限られた時間で、どうすればより良く働けるのか」を考えるきっかけになる本だと思います。
今日から実践できる仕事術もたくさん。北欧の働き方に興味がある方はもちろん、「もっと効率よく仕事をしたい」「時間に追われずに働きたい」という方にもおすすめです。そんな風に説明すると堅苦しい本と思われるかも知れませんが、読みやすい文で、すらすらと読めるのに学びが沢山ある内容です。
そして最後に、ちょっと個人的な余談を。実は久山さんのご実家は、私が子どもの頃に住んでいた場所のすぐ近く。
もしかしてと尋ねると、小学校が同じでした。小学校は公立なので学区が同じならその可能性はあってもおかしくないのですが(それでも偶然に驚きです)、それだけでなく、なんと幼稚園まで一緒だったことが判明!
もしかしたら、幼稚園に通う久山さんと小学校に通う道ですれ違っていたかも知れません。何十年の時を経て、北欧を通じてお仕事をご一緒することになるなんて、子どもの頃の私たちはもちろん知る由もありません。
そんな不思議なご縁も感じながら、楽しく読ませていただきました。久山葉子さん、素敵な一冊をありがとうございました。
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