魅惑のビルゲル・カイピアイネン(Birger Kaipiainen)展

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2013年6月19日から2014年1月12日までヘルシンキ近郊の街、エスポーにあるエスポー現代美術館(EMMA)にてBirger Kaipiainen(ビルゲル・カイピアイネン)展が開催されています。
BIRGER KAIPIAINEN’S CERAMIC FANTASIES

ビルゲル・カイピアイネン(あるいは英語読みでビルガー・カイピアイネン)は1915年生まれ、1937年にアラビアに就職。以来、1950年代に4年間のスウェーデンのロールストランド時代を除き、約50年間アラビアで働きました。
パラティッシのデザイナーとして知られていますが、ディナーセットのデザインはそれほど多くなく、主にアート作品を制作していました。この展覧会では、そのアート作品を集めています。
アラビアの製品を特徴付けていた「機能主義」と異なる装飾がふんだんに施されたデザインは、豪奢でため息が出る美しさ。私が万の言葉を尽くすよりも写真をご覧になった方が伝わるでしょう。
いや、写真でも伝わるかどうか自信がありませんが、ぜひご覧下さい。ちなみに館内はフラッシュを焚かなければ撮影可ですので、沢山の方がカメラに作品を収めていました。

飾り皿の輝く色彩、立体的な造形。

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ロマンチックで幻想的なオブジェ作品。

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絵画や家具もありました

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ところでカイピアイネンの作品には時計が頻繁に登場します。そして、その時計は必ず12時15分を指しています。飾り皿に描かれた時計も、大きな鳥のオブジェのお腹の中の沢山の時計もです。

EMMAの施設内の時計博物館に収められているカイピアイネンの作品の時計も12時15分。

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同じく施設内のおもちゃ博物館(?)に展示されているカイピアイネンの人形がかけている時計も12時15分。係員の方に尋ねると「それはミステリーで誰も知らない」と答えてくれました。

もしも会期中にフィンランドに行く予定がある方は、時間を作って是非訪れて欲しい展示です。ヘルシンキのカンピ(Kamppi)のバスターミナルから106番か110番のバスで15分ほどで到着します。

ミタ

今までで一番驚いたビンテージパラティッシの使い方。

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