スウェーデンの手彩色のお皿とシナモンロール

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猛暑の日本、寝苦しい夜が続きますね。あんまりにも暑いので、いつもオーブンで行っているパンの発酵が室温で出来るんじゃないかと、ふと思いついて夕食後の時間にシナモンロールを作ってしまいました。

出来ました。

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さて、このお皿はRörstrand(ロールストランド)のAzur(アズール/アジュール)です。Azurはフランスやスペイン語で青を表す言葉。一部の資料によると製造は1954年とありましたが詳細は分からず、です。
この製品、あまりロールストランドらしくない雰囲気です。全てハンドペイントで仕上げてあり、おおらかに引かれた花びらのような青(アズール)の間に描かれた繊細な細い黒のラインも手描き。
全て手彩色というのは、ロールストランドの60年代以降の製品に見られる、ゴム印刷で黒のラインが作られ、それに手彩色が加えられていたものとは異なります。
ちなみにトップの写真に写っているPontus コーヒーカップは似ていますが、60年代のもの。当時の他の多くの製品と同じく、黒のラインはゴム印刷です。

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どこかで見たことがあるような、と思って記憶を探ると、グスタフスベリのファイアンス焼きのシリーズに似ています。
Gustavsberg Fajans リーフ型ボウル

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ファイアンス焼きとは、1940年代に廃れつつあった技術を、グスタフスベリを代表するデザイナー、スティグリンドベリが師匠のヴィルヘルム・コーゲと共に復活させたもので、ミッドセンチュリー時代は大変に話題になったといいます。
詳しくは→戦時下の花リンドベリのファイアンス焼
Azurシリーズが作られたのが1950年代半ばとすると、同じスウェーデンのグスタフスベリが作り話題になっていた、ファイアンス焼きの影響もあったのでしょうか。当時のロールストランドの他の製品にない雰囲気を説明するための、あくまでも私の推測です。

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ミタ

フクヤのオリジナルコーヒー。北欧のシーンに合わせて選ぶ3つのブレンド。
hokuou-coffee.gif

このシナモンロールはスウェーデンの友人の巻き方で、見た目に複雑で華やかになるのが気に入っています。
一見難しそうですが、案外簡単です。

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