Figgjo Menuが入荷して北欧の酒の専売について考えた

ノルウェーのFiggjo(フィッギョ)のMenuキャセロールの大きいサイズが入荷し、在庫にある小さなサイズと合わせて2個になりました。

キャセロールはオーブン用のお鍋ですが、そのままボウルとしてお使いいただけます。付け合わせの野菜や果物、茹でたトウモロコシなどなど。大きなサイズを生かしてアイデアで様々な用途でお使いください。

今回、久々に入荷したので改めて商品について調べたところ、デコレートデザインはHermann Bongard(ヘルマン・ボンガードと読むのかな)によるものとの資料を見つけました。今まで誰がデザインしたのか分からず空欄にしていた箇所が埋まりました。

Hermann Bongard(1921-1988)について知らなかったので調べたところ、工業デザイナーとして活躍した人で、その仕事は食器、カトラリー、インテリア用品、家具、紙幣、グラフィック、などなど広範囲に渡り、実に数多くの作品を作ったそうです。

フィッギョには1955年から60年にフリーのコンサルタントとして仕事をし、その時の代表作としてはA la carte(アラカルト)が知られています。アラカルトは以前入荷したことがあるのですが、写真が見つかりませんでした。多分PCが壊れた時に一緒に無くなってしまったんだな。幸いノルウェーのナショナルミュージアムがライセンスフリーでクレジット不要の写真を提供していたので、それを使わせていただきます。

Photo: Nasjonalmuseet

特に彼の作品で知られているのはこのロゴマーク。ノルウェーに行かれた方なら目にしたことがあるかも。ノルウェーの公営酒専売店Vinmonopoletのロゴマークです。

ノルウェーに限らず、デンマークを除く北欧4か国とも度数の高いアルコール類は公営のお酒専売店でしか購入できません。そればかりか、営業時間は短く、夕方には閉まってしまいます。ある日フィンランドの友人宅で夕食をご馳走になったとき、手土産にワインをと買いに行くと閉店時間を過ぎていて呆然としたことがあります。思い返せば夜スーパーに行くと、お酒コーナーだけ閉まっているのを見ていたのですが、私は飲めないので意識したことがありませんでした。

北欧でお酒が専売になったのは国民の飲酒が問題になったから。19世紀後半から20世紀初頭に深酒による健康被害や社会問題が規制のきっかけでした。寒い国とアルコール問題は切っても切れないのかしら。

ちなみにデンマークには専売制もないと書きましたが、飲酒の年齢制限もありません(購入は制限あり:度数の低いものは16歳、高いものは18歳から)。つまり法的には小学生が飲んでも罰せられないということ。もっとも16歳未満の場合は親同伴の場合に飲むのが常識らしいのですが。

話がお酒にずれてしまいましたね。Figgjo Menuは下記リンク先からお求めいただけます。
Figgjo Menu

また、過去に入荷したMenuのアイテムはアーカイブギャラリーでご覧ください。
Figgjo Menu キャセロール、ピッチャー、カップ、プレート


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