ジャクリーン・ケネディが選んだイギリスのChevronシリーズ

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連日連夜、ロンドンオリンピックの話題で持ちきりの夏です。
フクヤには時々北欧を経由してイギリスの製品が入荷します。オリンピックにちなんでイギリスのものを一つ一つご紹介しようと思っていたのですが、暑さですっかり弱ってしまって延び延びになっていました。
少し涼しくなった今日、棚からそのイギリス製品の一つ、Denby(デンビー)のChevron(シェブロン)を取り出しました。
デンビーは日本での知名度はあまり高くないのですが、今もイギリスで家庭用の食器を作っている、1809年創業の歴史あるメーカーです。実用的で丈夫、色もきれいな物が多く、アイルランドに住んでいたときに気に入り、個人的にFireシリーズの器を少し持っています。
写真のChevron(シェブロン)1962年に発表されたもので、既に廃盤となっています。特徴的な矢尻のようなパターンは、デザイナーのGill Pembertonがデンビーの工房でろくろ師とおしゃべりをしている時にふとルレットで連続柄を付けることを思いつき、やってみたものとか。
このシリーズは当時大変な人気で、北欧やアメリカにも輸出されたそうです。北欧用には火にかけられるタイプのティーポットを、アメリカ用には大きなコーヒーポットが作られました。
そういえば、北欧にはホウロウなどで出来た直火対応のティーポットが良くありますし、イギリスの紅茶文化に対してアメリカはコーヒーを飲む文化。どちらも各国の事情を反映していて面白いです。
特にアメリカではケネディ大統領夫人のジャクリーン・ケネディがホワイトハウスの備品リストに載せた事で有名になりました。
オリーブグリーンとも茶とも付かない微妙な色合いに、きっぱりとした矢尻模様が対照的で、対比の面白さがあります。内側の白とのコントラストも美しく、紅茶の色を引き立てるでしょう。
Denby Chevron ティーカップ (イギリス製)
ところで、ジャクリーン・ケネディがマリメッコの服を愛用したことで、アメリカでのマリメッコの知名度を上がったのは有名なエピソードです。
ここで、ぐるりと北欧にお話の輪がつながったので、暑いし、突然ですが今日はお終い。
ミタ

後ろにボンヤリ写っているのも同じくGill PembertonによるArabesqueシリーズのクリーマーです。
Denby Arabesque クリーマー

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