私の基本のパウンドケーキ

お店の備品をIKEAで買うことが多いのですが、行くとついつい買ってしまうのがチョコレート。100g100円。日本のチョコレートも昔は100gだったのに、どんどん薄くなって今は50g100円。つまり、IKEAのチョコレートは半額なのです。

チョコレートのように、価格は変わらないのに分量が減って、実質値上げになっていることをステルス(こっそり)値上げというそう。例えばバター。以前は一箱225gだったのに、今は150gなんてのも。子どもの頃、母と頻繁にパウンドケーキを焼いたものですが、分量は卵4個に、バター、砂糖、小麦粉は各225g。今はバター一箱では足りません。

そういえばケーキのレシピも小さくなりましたね。子供の頃はその分量で直径21cmで焼いていたのですが、やがて18cmが主流になり、最近は直径15cmのレシピが多くなりました。

さて、話は戻って、IKEAのチョコレート。いつものミルクチョコレートだけでなく、流行りのダークチョコレートを買ってみたところ、味覚が子供の私たち夫婦には酸っぱいし苦いしで、どうにもこうにも食べ進まない。毎日ちょっとずつ食べ、ようやく半分くらいになったところで「これどうしようかな?」とつぶやくと、夫に「ケーキにすれば?」と提案されました。

夫がパウンドケーキが好きなので、何度も作るうちに自分なりのベスト基本レシピが出来ています。二人家族に丁度いい大きさで、バターと砂糖を気持ち少な目にした<卵2個、バター100g、砂糖100g、小麦粉120g、ベーキングパウダー小さじ1>。

「残りのチョコレート約50gを使うので、バターは80g、砂糖は90gに減らそう。セムラを作った時に余ったアーモンドプードル約10gも入れて、小麦粉は110gに減らそう。チョコレートは湯煎して牛乳大さじ1混ぜて延ばせばいいかな」と適当に基本のレシピをアレンジ。

170度で40分焼いて完成。中心がこんな風にぱっくり割れていると上手にできたなと嬉しくなります(断面の白いものはアーモンドプードル)。

そういえば、子供の頃は卵を泡立ててケーキを膨らませていましたが、今はこうやってベーキングパウダーで簡単に作るようになりました。北欧の人にレシピを教わると、どれもベーキングパウダーを使ったレシピで、むしろケーキ作りが日常の国では手軽さが支持されているんですね。

以前住んでいたアイルランドではセルフライジングフラワーという、最初からベーキングパウダーが入っている粉が売られていました。アイルランドに限らずイギリスやアメリカなど(要はイギリス系の国)の多くのレシピはセルフライジングフラワーを使うのが前提で書かれているので、そのために小麦粉140g、ベーキングパウダー小さじ1.5、塩小さじ1/4の割合で作ったりもしていましたが、最近は面倒なので適当にやっています。

ベーキングパウダーを使わず卵を泡立てて作るスポンジケーキ生地をジェノワーズといいます(最近覚えたので、知ったかぶっている)。以前放送していたイギリスの素人お菓子作りバトル番組『ブリティッシュベイキングオフ』で、お題にジェノワーズが出た時に、ほとんどの人が作ったことない、やり方が分からない、と戸惑っていたを観て、イギリスでいかにベーキングパウダー(セルフライジングフラワー )の使用が普及しているのか実感しました。私が子供の頃は当たり前のように卵を泡立てて生地を作っていたのに、素人とは思えないお菓子作り名人たちでも経験がないなんて。

と、まあ、そんな日常のお話でした。

ミタ

心に浮かんだまま書いたら、オチが無い上に、タイトル詐欺的な内容になってしまった。

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