宿猫スムの出勤、そしてヘルシンキへブツを受け取りに

朝起きると雪国だった。いや、到着した時も雪国でしたが、前日に少し溶けかけた様子を見せて「明日はもっと地面が見えるかも」と期待していたのに、夜のうちにまた雪が降って薄っすらと積もっていました。

低音のしわがれ声に外を伺うとガラス越しに黄色の真ん丸の目に見つめられていました(注:女の子)。

スムちゃん出勤早いね、もう出かけるんだけどな、でも外は寒いよね、と仕方なく扉を開けると、更にその先にある寝室に入れろと扉のすき間に手を突っ込んで高速回転。

さあ、さあ、出かけるんだからスムちゃんは本宅に帰ってね。

そうして長年のお付き合いのあるショップへ。いつも軽食を用意してくれるのを知っているので、朝食抜きで向かいました。たっぷりの心遣いを、お腹いっぱいなんて理由で断る訳にはいきません。この日はフィンランドのソウルフード「カルヤランピーラッカにゆで卵乗せ」と「黒パンにハムとチーズ」が用意されていました。どちらもフィンランドならではの味です。

少し珍しいモノ、定番のモノなどを取り混ぜながら買い付け。

右端の紫色の花を描いたVeronicaはフクヤをオープンした2006年7月の初アップ品に含まれていた思い出の品です。特に理由もなく長年仕入れていませんでしたが、ふと気になって再度買い付けました。

テーブルに乗り切らなかったモノたち。四角いプレートと花柄の小さなプレートの間に手のようなものが見えますが、手です。

帰り際に残ったカルヤランピーラッカとパンを包んでくれました。これはその日の夕食になりました。

さて、翌日は朝から大都会ヘルシンキ郊外の新興住宅地へ。ヘルシンキの周囲では行くたびに新しいマンションの建設がされているのを目にします。最近のフィンランドの流行りなのか、新しいマンションでは鮮やかな色や明るい色をアクセントカラーに用いるデザインが目につきます。このマンションもその一つ。

ここには、出発前から手配していたブツを受け取りに行きました。内部のエレベーターはシンドラー製パネル式のボタンの最新型。新築の匂いがしてくるようなピカピカの共有部分を通って指定された部屋に行くと白髪の老婦人が扉を半開けにして待っています。英語の全く出来ない老婦人と身振り手振りで確認をしてブツを無事受け取ってミッション成功。
秘密っぽく書きましたが、受け取ったのはルーネベリタルトマグです。インスタグラムにアップしている通り、フィンランド国内生産最後の製品です。どうして、これをごく普通のマンションの老婦人から受け取ることになったのか…。隠す内容でもないのですが長い経緯があるので割愛。もしご興味が有ればご来店の際にでも尋ねてください。あらかじめ書いておきますが、長いけれどたいして面白くはないですよ。


コメントにある通り、サイトにアップする前に数や詳細について改めてお知らせします。すでにお問い合せを頂いていますが、今しばらくお待ちくださいね。
この日はせっかく街に出たのだからと、美術館に行ってみました。その話はまた次の記事にて(続く)
ミタ
ラクリス味のヨーグルトが売っていました。

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