ノルウェーのTor Vikingとクランペット

今朝は何故か「クランペットを作ろう。クランペットは時間がかかるから早く起きなきゃ」と思いつつ、うとうととしていると、5時半ごろ猫がお腹の上に飛び乗って目が覚めました。そして猫に先導されるまま猫ご飯をあげ、猫トイレを掃除し、猫に薬をあげ(腎臓病のために毎日投薬)、どうしてクランペットなんて物が頭に浮かんだのか、さっぱり分からないと首をひねり、まあ、せっかく早く起きたのだから作るかと冷蔵庫から材料を出しました。
クランペットとは、イギリスのパンケーキの一種。時間はかかるけれど、そんなに凝ったものではなく、小麦粉と塩と砂糖と温めた牛乳とイーストをボウルに混ぜ、発酵したところでフライパンで焼く、一種のパンです。ただ、焼く前の発酵に30分から1時間かかるので、思い立ったらすぐ食べられるものではないのが難点。
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まあ、そんなわけで、今日の朝食はクランペット。夫があまり好きでないので、これだけを一人で食べました!満腹!
撮影の食器はイギリスに関係なく、ノルウェーのFiggjo(フィッギョ)Tor Viking。70年代に作られたシリーズです。Tor(トール)は北欧神話最強の神の名、Viking(ヴァイキング)は言わずと知れた中世の海の覇者。いかにも強そうな名にしては可愛らしい花柄。命名の由来が知りたい。
ちなみに、人口の少ないノルウェーは国内需要だけではやっていけないので、昔から輸出に力を入れています。もちろん食器類も。フィッギョは欧州の陶磁器メーカーとしては比較的遅く、1941年創業。創業当時はフィンランドから絵付師を呼んだり、イギリスの流行を取り入れた柄など作っていたのですが、ノルウェーらしい民族的なパターンに変えた60年代から外国での人気が高まりました。その頃の製品はイギリスにも多く輸出されていたので、イギリスでビンテージのフィッギョが良く見つかるそう。
ついでにイギリスとノルウェーの関係について。イギリスのトラファルガー広場にクリスマスになると登場する大きなモミの木は毎年ノルウェーから贈られています。それは、第2次世界大戦の出来事がきっかけ。
1940年にナチスドイツがノルウェー侵攻。ノルウェーは良く頑張ったのですが、2か月で陥落。その時、王室と政府要人はイギリスに亡命し、亡命政権を樹立しました。1945年、連合軍が勝利し、ノルウェーは自由に。その時のお礼として1947年から今もクリスマスツリーがトラファルガー広場だけでなく、イギリス各地に贈られるようになりました。ツリーはノルウェー式に白い電飾だけで飾られるそうですよ。
思い付くままに、そんな季節外れなお話なども書き連ねてみました。
ミタ

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