好きこそ・・・


おはようございます。
先日テレビで映画「ハチミツとクローバー」を観ました。恋愛に関する感覚は既に動脈硬化を起こしているので、登場人物がもんもんと悩んでいる姿を見ても「そうか、がんばってくれ」としか思わなかったのですが、作品を制作している姿には見とれてしまいました。
そういえば、私もこうやって体でぶつかって絵を描いていたときがあったなあ、と懐かしく久々に描きたくなって、ついでに以前から私に絵を習いたいと言っていた家人を誘って描くことに。
テーマは身近なところから「みりん(ウチの猫の名前です)」で、奥のグリーンの絵は家人作”森の中のみりん(未完成)”、手前のピンクは私の描いた”みりんは縞々”です。
そしてそれを見ているのは、リサ・ラーソン作の猫のオブジェ”Katt”。座っている猫の姿を描写しています。1950年代から1970年代まで作成されたGustavsberg社の人気のアイテムで、胸をそらして伸びているようなフォルムや、揃えた前脚、プックリとした腰の辺りがかわいらしいですね。
リサの作品を見るとどうも彼女、かなりの猫好きなのではと感じます。このとき作られたLILLA ZOOシリーズの全7種類の動物の内3種類は猫ですし、彼女がリンドベリに認められたのも、この猫のオブジェがきっかけだそう。
復刻品も含め彼女の作品に猫は多く、比較的リアルな物からデフォルメした物まで様々。相当デフォルメされた作品でも丸い背中、ぴんと立った尻尾など猫ならではの特徴を強調して見事にとらえています。
この観察とポイントを抑えたデフォルメ。猫好きならではの表現ではないですか?
それにしても1950年代当時、学校を卒業したばかりの20代の女の子が、好きな動物を好きな陶芸で表現する工程はとても楽しい作業だったでしょうね。そしてそれが認められるなんて、さぞかし嬉しかったと思います。
今年77才になるリサ・ラーソン、今も現役で復刻品や作品作りに関わっているとか。
“好きなこと”をずっと続ける、というのは簡単なようで難しい。それは誰もが実感していることでしょう。リサのようにずっと続けられれば・・・。もしそう思ったのなら、今から再開しても遅くはないのではないでしょうか。
奇しくも今日、7月7日は七夕です。好きなこと、やりたかったことを思い出して、星に願いを掛けてみるのもいいかもしれませんね。
私もこれを機会に絵の制作を再開してみようかと思っています。
ミタ

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