スウェーデンでトナカイシチュー

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こんにちは、ぽちぽち書いている買付けレポートのスウェーデン続きです。
さて、前回コペンハーゲンから南スウェーデンに移動したと書きましたが、今度はストックホルム近郊の馴染みのディーラーさんの場所まで一気に右斜め北上。片道約500キロの旅です。移動の窓から見える景色には菜の花畑が広がり、道端にはタンポポの群生。初夏のスウェーデンは明るい黄色と瑞々しい緑で溢れかえっていました。
さて、そのディーラーさん。以前はいつもお昼を近くのお店でご馳走してくださっていたのですが、キッチンを改装してからのここ数年は毎回手作りのスウェーデン料理を食べさせてくれます。

今回用意してくださったのは「トナカイシチュー」。
トナカイの細切り肉を煮込んだものです。
奥に見える黒いものは、醤油、ではなく手作りのキノコの甘酢漬け。キノコは森で自ら摘んだものとか。スウェーデンの酢漬けは往々にして甘口なので、関西出身の私の口には結構合うのです。

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シチュー、キノコの酢漬け、そしてジャガイモは北欧の食卓には欠かせませんよね。

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じっくりと煮込んだトナカイ肉は柔らかく、臭みが無いので言われなければ牛と思うくらいです。多分ロシアのビーフストロガノフと同じように調理しているのだ思いますが、シチューの言葉で想像するようなクリーミーな感じはなく、さらりとしていて重さはありません。
ジャガイモとキノコとの相性も抜群で、お代わりでは1回目よりもちょっと多めに盛ったほどでした。
トナカイのシチューはスウェーデンでも日常の食事ではなく、特別な時に出すご馳走だとか。トナカイには野生はなく、全てが家畜なので肉はお店で買うしかないとも。そういえば、前回頂いたエルクシチューは身内が狩りで捕ったものと言っていましたっけ。
*エルクはアメリカではムース、日本ではヘラジカと呼ばれています。
そこからラップランドに住むサーメ人たちがいかにトナカイを管理しているのか、国境をまたいだ彼らの移動生活について話が及び、「国境をまたいだ?彼らは税金を払っているの?」と聞けば「そう願うね」と冗談で返され、次に真面目に「最近は定住して住所も持っているからね」と訂正されました。
税金の高さでは有名な北欧。この話題になれば誰でも何かしら言いたい事があるようで、もし北欧人との話題に詰まったら、税について持ち出せば話のきっかけになるかも知れません。

さて、デザートはアイスクリームと、これまた自ら森で摘んだベリーを添えて。冷凍保存していたというベリーが完全に溶けきっていないことを恐縮されていましたが、柔らかく甘いアイスクリームに酸味のあるベリーのシャリシャリは味と食感の違いがよく、これを猛暑の日本で食べたら更に美味しかろう。
どこかで製品化してくれないかしら。

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もちろん、仕事もしてきました。
これらのお品はディーラーさんに発送をお願いしているので、まだ届いていません。というか、まだ発送されていません。

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届くのが楽しみな反面、お店も自宅も買付の品でいっぱいなので、まだ届かなくていいと言うか、なんと言うか・・・。悩ましいです。

ミタ

食事を終えたら家族でスウェーデン語でなにやら話をしているので、聞くと「次回は何を作ろうか相談していたの」と。楽しみが出来ました。

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