びっしり魚が詰まったフィンランド名物パン

こんばんは。

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昨日、フィンランドの古都、トゥルクに移動しました。トゥルクはフィンランドの南西部にある港湾都市。造船関係のお仕事をしている人も多く、外国の船員さんたちに出会うこともあります。

アウラ川沿いでは偶然マーケットのイベントが開かれていて、多くの屋台が並んでいました。

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中にはオランダ、イギリス、イタリアから来た屋台も。さすが同じヨーロッパ、実際に各国から来ているようで、イギリスの屋台では久しぶりに強いイギリス訛りを耳にしました。

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ベリーやキノコを販売しているお店。この時期はもうベリーの種類も少ないようで、リンゴンベリーと、良く似たもう1種類の2種類だけでした。試食させてもらいましたが2種類の味の違いがよく分からない。

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分からないといえば、ジャガイモは何種類もありますが、私にはその違いが分からない。

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ちなみに野菜はもう緑のものは無いのか、根野菜ばかり。

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野菜の種類も少なかったですが、果物もリンゴしか見つかりませんでした。リンゴは長期保存ができて冬の間も食べられる貴重な果物なので、北欧では幸福の象徴としてクリスマスの飾りにも使われます。

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傍らを通り過ぎるのは、お散歩の園児たち。

毛糸と手作りニット製品のお店。色がきれいで、ふわふわしていて、温かそうですね。

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手作り黒パンのお店。

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このパンは見かけと違って糖蜜が入ったほんのり甘いお菓子のようなパンです。以前フィンランドのアヌさんに、このパンの上にシーフードをヨーグルトとマヨネーズで和えた具を乗せたオープンサンドをいただいたのですが、甘みが具の酸味と合ってとても美味しかったです。
日本で手に入らない場合はレーズンパンを使えばいいと教わりました。そのときは、ええ?と思ったのですが、確かに試食してみるとレーズンパンのような風味でした。

お菓子といえば外国人にはかなり個性的な味ながら、北欧の人の大好きなラクリスの専門店。様々なフレーバーと色のラクリスが並びます。

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同じ甘いものならこっちがいいですね。ジャムとジュースのお店。ジャムを一匙試食させてくれました。これが旅の最初でなければお土産に買いたいです。

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北欧らしく、ニシンの酢漬けが何種類も沢山並んでいます。カップが飾られていますが、コンテストか何かで優勝したのかな?

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サーモン焼けてます。

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ミートボールもいかがですか。

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それでは、サーモンとミートボールで昼食にしましょう。

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ところでこれはMuikkukukkoというライ麦パンの中に小魚がびっしりと入ったフィンランド独特の食べ物です。魚だけでなくお肉も入っていて、適度な塩味と魚のうまみがライ麦パンに良く合って美味しい。夕食用に一切れ買って帰りました。

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フィンランド料理はまずいと時に評されるのですが、その原因のひとつがこのMuikkukukkoと聞いたことがあります。魚を食べなれた日本人には抵抗無く食べられるのですが、魚に慣れていない西欧人には見た目も相まって奇怪な食べ物に思えるようです。

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この美味しさが分からないなんて、残念ですね、シラクさん。

*最後に追記あり

さて、今日の買い付け品はこんな感じ。写真に写っていないものも含めて、全部で50アイテム以上ありますが昨日と同じものもあるので、それを引くと45アイテム位かもしれません。
今回は青い色が美しい女性を描いた、エステリ・トムラのPastoraaliが見つかりました。これは何かな?花瓶かな?

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それと前回見つけるのに苦労したオイヴァ・トイッカのツンドラが結構まとまった数で見つかりました。
ビンテージはいつどこで何が見つかるか分からないのが苦労のひとつでもあり、楽しみでもあります。

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これはお店用に購入したアラビアのサインです。どこかの販売店から流れてきたのでしょうか?

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帰国したらアラビアのコーナーに飾りますね。隣にあるのは1960年代の特大のカップ。かなり大きく、400ccから500ccくらいは入りそうです。

そしてこちらは、用途が分からない高い脚の付いた小皿です。裏に「H.Mekri」とサインがあったので、ホテルに戻ってから調べてみました。

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以下は私自身の覚書も兼ねて。
Hilkka Mekri(1917-1988)、1945年から1952年までアラビアに勤務。Mekriは第二次世界大戦で亡くなった最初の夫の姓。むしろ再婚後のHilkka Säynäjärviの方で知られている、
そうですので、Mekriのサインがあるこちらは1940年代のものでしょう。アラビアに勤めていた時期を考えると、大変悲しい経験をした直後の作品なのでしょうが、作風は明るく愛らしく、そのつらさを感じさせません。彼女についてもっと知りたくなりました。

さて、明日は梱包と発送の準備です!

ミタ

*追記
MuikkukukkoのMuikkuは魚の種類で単に魚パン(?)を指すときはKalakukkoと呼ぶとTwitterで教わりました。私が解説するよりもTwitterのコメントが一番分かりやすいと思うので、そのまま引用しますね。

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kissankello @Fukuya_20CMD muikkukukkoは日本ではカラクッコ(kalakukko)の名前で知られていますね。kalakukkoのkala(魚)はmuikkuかahvenが普通です。ロシア寄りのサヴォ地方の名物です。
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kissankelloさん、情報をありがとうございます。


食べ物の屋台の写真が多いですが、他にも手袋や帽子のニットのお店、木工製品、キャンドル、自作の陶器やアクセサリーのお店などが並んでいましたよ。

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