セムラとエルク

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さて、前回フィンランド編で書いたとおり、イースター前の断食前の火曜日(説明が長い!)はセムラの日。今年は3月8日でした。
ということで、3月7日に訪れたディーラーさんのおうちでも当然セムラが出てきました。スウェーデン初セムラです。挟んだ生クリームでモリモリ盛り上がったフタ。生クリームが少し苦手な人(私)には、ある意味グッと来る光景です。
ちなみにこのセムラ、この後デザイナーのNoaさんのお宅でも出して戴いたのですが、どちらでもフォークではなく、スプーンが添えられました。理由を尋ねると、少し考えて「伝統的にはもっと深いお皿に入れて、周りに温かいミルクを注いで崩しながら食べるの。それと、クリームをすくうためかな?」とのことで、スプーンを添えるのは昔からの習慣?

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セムラとコーヒーは仕事の最後におやつとして出してくださったのですが、その前に昼食に用意してくれていたのが”エルクのシチュー”です。材料のエルクは秋に身内が狩猟で仕留めたものを保存しているそうです。


なんてワイルドな!それより、どれだけ大きい冷凍庫!
「ここらへんもエルク出るの?」と聞くと「いるいる。途中の道路にも”エルク注意”って標識があったでしょう?」と。そういえば、ここまでの道中でこんな標識が。

エルク注意

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ちなみにこれは、トナカイ注意
外国人にはエルクとの区別がつきません。脚なんて全く同じだし。

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こんなの、どちらもこのシカ注意でまとめちゃえばいいんじゃないの?と思ってしまいますが、スウェーデン人にしてみれば、エルクとトナカイとシカの間には、サルとイノシシくらいの違いが有るのでしょう。

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エルクが出ると思っていたらトナカイが出て「話が違うじゃん!」と怒るくらい。

このエルクシチューはニンジン、パスニップ、たまねぎと一緒に長時間煮込んで調理してあります。シチューには茹でたジャガイモと手作りのベリーのジャム(甘みはつけていません)を添えていただきます。

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柔らかく煮込んだお肉は全く臭みがなく、ジャムの自然な甘さと良く合います。体が温まるいかにも北欧らしいお料理でした。
向こうに見えるのはノンアルコールのルートビアーで、これもこの時期とクリスマスだけのものとか。風味はコカコーラに似ていますが、1910年から変わらず作られている、100年の歴史を持つスウェーデン独自のものとか。

最後のデザートはアイスクリームに、これまたディーラーさんが森で摘んだクラウドベリージャムを沿えていただきました。

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ベリーの僅かな苦味と酸味が甘いアイスクリームの味を引き立ててくれて、なかなかの美味しさ!

もちろん、食べてばかりでなく仕事もしてきました。

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ここでの買い付け分はこちら。写真に納まっていないものもありますが、70アイテムほどを買い付けてきました。ちなみに、個人的にはリンドベリデザインのOdonのプレートがまとめて手に入ったのが嬉しかったです。そんなに珍しいものではないですが、フクヤでは初登場。明るい緑色の細かな丸い柄が素敵です。
これらはまだ届いていませんので、4月くらいのアップかな?どうぞ、お楽しみに!

ミタ

ちなみに個人的に気になる標識はこちら。なんだかラインがヨロヨロしているんですよね。スウェーデンの標識は人間の描きかたが、妙に描写的。ふくらはぎとか膝の描き方にこだわりを感じます。
あ、セムラですか?美味しかったですよ♪途中でグッときましたが。

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