フィンランドのお屋敷~マナーハウス

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こんにちは。
ご報告が遅くなりましたが、一昨日の6月1日に無事帰国しました。
そして、本日3時にはいつもどおり新着を(まさに新着!)、数は少ないのですが、アップしますのでお楽しみに♪
さて、フィンランドを最後に買付レポートが止まっていましたが、実はギリシャに立ち寄っていました。ギリシャのネット環境が余りよくなかったので、ブログのアップが滞っていました。
ギリシャについては色々と思うことがあったのですが、まあ、それはさておき、フィンランドレポートの続きです。

写真は、ヘルシンキで最後に泊まったホテルの”一部”です。
今回は地方を中心に回ったので、ヘルシンキは最終日に1泊しただけ。それもバイヤーさんのお宅に伺う予定もあり、街歩きをする時間も無かろうと中心部から離れた、ヴァンター空港の近くのホテルを予約しました。
ホテル名は「Hämeenkylä Manor」です。
場所、価格、ネットが使えること、の3つの条件だけで選び、空港近くのアメリカンタイプのビジネスホテルを想像しながらホテルの住所に行ってみると・・・・。

写真のように良く手入れされた広々とした場所にたどり着きました。鳥がさえずり、芝生の上ではひたすら芝生を刈っている職員の方がいます。
これは何かの間違いかと驚きました。それに、どこをどうみてもホテルのような建物はありません。

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とりあえず、一番手前にあった建物の扉の張り紙にしたがって、たどり着いたのがこのレセプション用の”家”です。
そこで鍵を受け取り、少し離れた建物が宿泊用と教わりました。

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それが、これ。平屋のガラス張りの細長い建物です(あとで、ここは高低差のある場所で裏から見ると2階建てと分かりました)。
ガラスの向こうに見える茶色い木の部分が部屋の扉です。聞くと、全19室しかないとか。

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部屋棟の向こうにもなにやら古い家が。
人が出入りしていたので、何かに使われているようですね。
朝食付きですが朝食棟がまた別のところにあり、数分歩いていかなくてはいけません。この日はお天気が良く暖かく、気持ちのいいリフレッシュになりましたが、雨や雪や大風や寒い日はちょっと大変かも。

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部屋の写真は撮り忘れましたが、ゆったりとした広さに、窓から見える光景がこれ。
見渡す限り広々と広がる畑です。写真では分かりづらいのですが、畑の上を鳥たちが食べ物を探しながら歩きまわっています。

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部屋に備え付けられているホテルインフォメーションを見ると、フィンランド語で「Hämeenkylä Kartano」とあります。
あ!とこのとき自分のうっかり加減に初めて気が付きました。
Kartanoとはフィンランド語でマナーハウスのことです。すっかり英語表記のホテル名から「Manor」を読み落としていました。
マナーとは日本語では「荘園」のことで、中世に貴族や地主が所有の荘園に建てた邸宅の事を「マナーハウス」といいます。イギリスのマナーハウスは有名ですが、フィンランドにも存在し、フィンランド語で「カルタノ(kartano)」といいます。

以前もこれについて書きましたが、Arabiaにはその名も「Kartano(カルタノ)」シリーズがあります。
2006年8月27日の記事

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デコレートデザインはエステリ・トムラ。彼女の作品としては珍しく、幾何学的なパターンです。今回偶然ですが、いくつか買い付けてきました。到着は夏くらいかなあ?

さて、ホテルのインフォメーションを見ても、サイトを見ても、このマナーハウスの歴史に触れている部分を見つけることができませんでした。
そこで、チェックアウトのときに「ここの歴史について教えてくれませんか?」と尋ねたところ、「少々お待ちください」とパソコンから英語の解説をプリントアウトしてくれました。
それによると、歴史は1500年代にさかのぼり、ナイト爵を持っていたBengt Juusten提督が最初の所有者だそう。名前からするとスウェーデン人のようです。当時はフィンランドはスウェーデンの支配下でしたので、そうなのでしょうね。彼の一族はこのマナーハウスを150年間所有していたそうです。
その後、数回持ち主を変え、当初は800エーカー(約3240km²)あり100頭の牛がいた土地も一部市などに売却し縮小。現在はSodexo社が所有し、ホテルやレストラン、会議室などに使用されているそうです。
縮小したとはいえ、現在も40エーカー(約16万m²)あると言いますから、ニュース番組風に言えば”東京ドーム3.5個分”。もっとも東京ドームに行った事がないので、上手く想像できませんが、とにかく広々としていることは確かです。
お手ごろ価格と思い予約しましたが、1ヶ月以上も前だったのでかなりお得な早割り価格だったようで、ラッキーでした。
空港へ近いとはいえ、ヘルシンキの中心まで車で25分と不便な場所ですし、近くにレストランがあるわけでもなく(ピザなどの部屋へのデリバリーはあり)、天気が悪いと朝食棟に向かうのが億劫になるかもしれませんが、街中のホテルとは違う面白い体験が出来ます。
ヘルシンキに夜遅く到着する、あるいはヘルシンキを朝出発するなら、空港近くのこんな所に宿泊するのも楽しいかもしれません。ホテルのサイトは下記リンク先からどうぞ。
Hämeenkylä Kartano

ミタ..

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フィンランドのお屋敷~マナーハウス」への4件のフィードバック

  1. お帰りなさい♪
    ご無事でなにより(*^_^*)
    でも、かなりの長旅だと思いましたが、過ぎてみるとあっと言う間でしたね!
    ご当人方はそうでもないかな?
    カルタノのデザイン素敵ですね☆

  2. お帰りなさいませ。さっそくお仕事の山ですね。いろいろ楽しみにしています♪
    コメントを入れるのにPCのご機嫌が悪くて四苦八苦です。営業部長のご機嫌はいかが?

  3. お帰りなさい。4年前にいつか行ってみたいと書かれていたKartanoに思いもよらず宿泊することになるなんて、ちょっとしたサプライズ♪

  4. >>★ツカッチ★さま
    カルタノ素敵ですよね。今まであまり気にならなかったのですが、今回、突然欲しくなりました。縁?
    >>もももままさま
    営業部長は本日パート的に仕事復帰しました。あんなに執着していたパソコンのキーボードには見向きもしません。夏が来るのですね~。
    >>k7さま
    自分でもビックリ!でももっと田舎の方に行けば料理自慢のカルタノもあるようで、いつかそれを目的に泊まってみたいです。

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