フィンランドの宿についているアレ

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こんにちは。
フィンランドでは、ほとんどのホテルにサウナがあります。”ほとんどの”と書きましたが、私自身はサウナ設備のないホテルに宿泊したことがありません。
いままで、一泊が数十ユーロのユースホステル、バス・トイレ共有の安ホテル、100ユーロ前後の中級ホテルなどに泊まりましたが、全部に共同サウナがありました。また、ツアーで行ったラップランドのホテルでは部屋にプライベートサウナがあったことも。
と、フィンランドの生活では欠かせないサウナ。大抵の場合はホテル内なのですが、今回宿泊したホテルでは目の前の湖畔にサウナ小屋がありました。上の写真のようにサウナ小屋から湖まで桟橋があり、ここから熱くなった体でドボンと飛び込む事が出来ます。
水は透明度が高く、いかにも気持ちよさそう・・・・だったのですが、宿泊中は前日までの暑さと打って変わって急に気温が下がり、おまけに連日激しい雨。サウナも稼動していないようで、全く人気がありませんでした。
さて、天気はすぐれないのですが、この3日間あちこち回って更に100点ほど見つけてきました。写真は1960年代にフィンランド、アラビア社で作られた陶磁器の人形です。
腕に白樺の枝束と片手桶を持っている所をみると、サウナに行くところか、サウナの準備をしているところなのでしょう。
写真では大きく見えるかもしれませんが、10cmくらいの高さの可愛らしいサイズです。

また、今日は午前中に長い付き合いのディーラーさんのお宅にお邪魔したところ、仕事の前に腹ごしらえと、食事を用意してくださいました。
ラグビーボールのような形をしたフィンランドのスナック、カレリアンピーラッカはおかゆが詰められているものしか食べたことはありませんが、今回初めてポテト入りを頂きました。おかゆ入りもいいのですが、これもポクポクしていて美味しかったです。
ごちそうさまでした。

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そこで見つけたこの円形の物体。以前から機会があればご紹介しようと思っていたものです。
1960年代か1970年代のフィネル製。高さ1cmほどのホウロウの円盤で、真ん中に穴が開いています。サイズはこれを含めて3サイズかな?
これは、何に使うかと言えば、キッチンコンロのカバーなのです。

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以前も何度かヨーロッパのコンロはガスではなく電気で、渦巻状になった太い鉄の板が熱くなるタイプがある、と書いたのですが、それはこんなものです。
最近は上にガラスのトップが被せてあるものも有りますが、このタイプもまだまだ見かけます。

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で、この電気のものは熱しにくく冷めにくい。熱くなるまで時間がかかるのですが、一旦熱くなると中々冷めません。同じく鉄で出来たホウロウや鋳物の鍋と同じですね。
日本人の友人は小鍋でミルクを温めていて、丁度いい温度になったのでスイッチを切って目を離している間に沸騰してあふれかえっていたそうです。
私もこのコンロでは同じような経験があるので、分かる分かる、と大共感しました。とにかくすぐには冷めないので、使った後はしばらく何も乗せられないのです。

さて、前述のカバーはこの鉄のグルグルの部分に被せるものなのです。それで3サイズあるというわけです。と、ここまで書いて、どういう場面で被せるものなのか聞いていない事に気が付きました。
なんとなく自分の経験から、熱くなったコンロの上に被せて物が乗せられるようにするのかな、と思っていたのですが、本当の所はどうなんでしょうか。もしかして飾りかなあ?

いずれにしても日本では使う場面も無いので、見つけても買い付けたことはありません。今回も写真を撮っただけです。もし”欲しかった!”という方がいらっしゃったら、ごめんなさい。

そして、もうひとつフィンランドの宿で見かける独特のものがこれです。
トイレについている小型のシャワー。洗面台に直結していて、洗面の蛇口の栓を開きお湯を(水でも)出したらシャワーのレバーを握るとこの先からお湯が出てきます。

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これは、付いていないホテルもあったので全部、とは言いませんが、とにかく他の北欧の国では見たことがありません(北欧以外で見た人もいるそうですが)。ホテルだけでなく、空港などの公共施設でも付いていることがあります。
これに関しては、トイレについているので100%の確立でお尻を洗うものなのでしょうが、実際のところフィンランド人はどうやって使っているのか。デリケートな問題なので聞くに聞けず今日に至っています。

といった、コンロカバーも含めた”自分ではこう思っているけれど、本当の所はどうなんだろうか”問題を、今日フィンランド在住のTさんにお会いしたら伺おうと思っていたのですが、フィンランドに入ってから連絡が付かなくなりました。
どうしたのかな、と思っていたら昨日ご主人から英語でメールが。なんと、予定より早まったけれど、土曜日にご出産されたそうです。本人はお元気そうなのですが、いまは赤ちゃんのために病院にいらっしゃるとか。
もしや・・・とほんの少し考えていましたが、まさか本当に当たるとは思いませんでした。

とにもかくにも、おめでたい話です。今回は残念でしたが、次回フィンランドに行ったときにお子さんにお会いする楽しみができました。
そしてそのときこそ、トイレ問題について聞いてみますね。
ミタ
..
あのコンロを使って鍋でお米を炊くのって難しいんです。”じゅうじゅうふいたら火を引”くことが出来ないので。

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フィンランドの宿についているアレ」への4件のフィードバック

  1. こんにちは。
    フィンランドのトイレのミニシャワーについて、私も疑問だったので、ついに真実が明らかになる!!!とコーフンして読み進めましたが・・
    10年くらい前ですが、私もフィンランドでそれを見て、疑問に思ってたんです。ビデなのかシャワートイレなのか。
    オットに男性トイレにもあった?と聞いても、個室に入らないから知らないって言うんで、もし男性トイレになければビデだと思っていいんだけど~どうなんだろう~と。
    フィンランドではとにかくレストランや美術館のトイレにも必ずミニシャワーがついてました。
    使い方がわからない以上触るのも憚られて観察もイマイチだったんですが。
    便器がアラビア印だったのも印象的でした。
    次の報告をお待ちしています。

  2. キッチンコンロのカバー、可愛いです。鍋敷きやらなんやらキッチンインテリアに何にでも使えそう。買ってこなかったと聞けば余計に欲しくなるものよ。(もしや作戦?)

  3. 買い付け日記、とても楽しく拝読させていただきております。
    北欧とはまた事情が違うかもしれませんが、エジプトに住んでいたときに、トイレにシャワーのようなものがありました。水を使って後の処理をするためです(北欧のようにお湯は出てきませんが・・・)。エジプトの特に田舎のほうでは紙を使わないところもあるので、紙の備え付けはなく、(蛇口につながっている)ホースが横たわっているようなおトイレもたくさんありました。

  4. >>dharmaさま
    すみません、コーフンして期待していただいたのに・・・。ちなみに家人に尋ねたところ「男性用にもあったよ」ということのなで、きっとこれはシャワートイレ用?
    次回はしっかり確認してきますねー。
    >>もももままさま
    ええ?本当ですか?あまり見つかるものではないのですが(多分使用状況を考えると、きれいな状態で残らないのでしょうね)、ごくたまに未使用の3個パック入りが見つかります。色や柄も様々で、なかなか可愛いんですよ。真ん中に紐を通して、もももちゃんのおもちゃに是非!(うそうそ)
    >>kazさま
    エジプトに住んでらしたのですか!それはきっと日本とは全く違う文化なのでしょうねー。
    そういえば、インドネシアもシャワートイレ(しかもINAX製)がありましたが、水しか出ませんでした。INAXに尋ねると「暑いから水でいいんです」とのことでしたよ。
    それにしても、人が使ったホースが横たわっているのは、なんだか抵抗がある・・・気がします。

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