10ヶ月早い


週末に鼻水が止まらないので、来たな花粉!負けないぞ!
と思っていたらそのまま頭痛→腹痛と来て、どうやら風邪でした。
火曜日、水曜日と10時間寝ましたが、まだ本調子ではありません。
さて、去年スウェーデンから入荷した荷物に注文したはずのシュガーポットが無い。アンティークショップに問い合わせると「どうしても見つからないんだ。次回注文分に代わりのもの入れておくね。」と返信が来ました。ふーん、そうか。じゃ、仕方ないなあ。で、何が来るのかしら?と今回注文の荷を解くと、このジャーが出現。
裏を見ると、ARABIAとあります。フィンランド、アラビア社の1970年代のジャーでした。このジャー、面白いのは、”Apotekets SENAP”のシールが付いていること。
Senapとはスウェーデン語で「芥子」と言う意味なのですが、このApoteketsは特別。Apoteketはスウェーデンの薬局で、クリスマスの時期だけ、19世紀半ばのレシピそのままのマスタードが店頭に並ぶそう。ヨーロッパでは長くマスタードを薬として使用し、今のような食用のマスタードが作られたのは19世紀半ばのイギリスで、と言うことですから、150年前は薬局で扱っていたのでしょうか。
実はこのApoteketの芥子用のジャーは以前、スティグ・リンドベリデザインの1960年代のGustavsbergのものが入荷しています。
現在は同じくスウェーデンのセラミックメーカー、Hoganas Keramik製のジャーを使い、色は毎年変わるそう。こちらのApoteketのサイトに現在のものと、マスタードを使ったクリスマス向けのレシピが掲載されています。残念なことに私はスウェーデン語が分からないので、眺めるだけですが、なかなか美味しそうなメニューがありますよ。
さて、話しは戻って、なぜこのジャーが面白いかというと、フィンランド製だから。スウェーデンの薬局ですから、GustavsbergやHoganasといったスウェーデンのメーカーの物を使っているのは全く不思議は無いのですが、なぜか、1970年代のこれはフィンランドのメーカー、アラビア製。
どうしてなのか、1970年代のアラビアやスウェーデンについて調べようと思ったのですが、風邪で今ひとつ頭がすっきりしません。私も薬局に行って、薬を入手してくるか、マスタードの効いたサンドイッチでも食べて、頭をはっきりさせるかな。いや、これはお腹に悪いか。
と言うわけで、このジャーは後ろの、トントゥ片手鍋と一緒に、10ヶ月早いクリスマスアイテムとして来週アップしますね。お楽しみに。
ミタ

写真のようないかにもミッドセンチュリー風のティーセットも入荷しています。名前が無いので、とりあえず「串焼き柄」と呼んでいます。



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