イースターのチョコレートケーキ

4月10日に北欧文化協会主催の例会で、北欧料理研究家の佐々木さんのセミナー「シンプルであったかい。北欧スイーツ」を受けてきました。佐々木さんはフランス菓子から北欧菓子へと入っていた方なので、フランス菓子との比較の話が面白く、また次々と紹介されるお菓子の写真や解説に興味津々でメモを取っているうちに2時間があっという間。それから1週間ほどたちますが、頭の中で何度も反芻するほど感銘を受けました。
反芻するほどに佐々木さんが愛するチョコレート菓子が作りたくなり、セミナーでも取り上げられたスウェーデンのチョコレートケーキ「クラッドカーカ(Kladdkaka)」ならば、いま家にあるもので作れるので初挑戦。初めて焼いたクラッドカーカは、火が通り過ぎて理想の”内側がべたべた”状態になりませんでした。我が家はガスファンオーブンなので、レシピよりも10度から20度下げなくてはいけないのですが、レシピ通りの温度で焼いたのが原因のよう。次は温度を下げて再挑戦します。

意識はしていなかったのですが、たまたまイースターが翌日(つまり今日の4月16日)なので、せめて見た目だけは華やかにと、卵型チョコとアーモンドポッキーを使って鳥の巣を作り、イースターっぽい飾りにしました。本当は小枝チョコが良かったのですが、近所のスーパーには無く、苦肉の策です。

ところで、イースターと言えばチョコレートケーキのイメージがあるのですが(そんな事ないですか?)、多分チョコレートで作ったイースターエッグからの発展ではないかと思っています。
では、どうしてイースターエッグをチョコレートで作るのか、ふと疑問に思い調べてみました。
ざっくり調べたところによると、17世紀に人工の卵をプレゼントや飾り用に作るのが始まり、19世紀になるとフランスとドイツで卵型のチョコレートが作られ始めました(そういえばアイルランド在住時にみんなでお金を出し合って先生に贈り物のイースターチョコレートを買ったなあ)。最初は本物の卵の殻を利用していたようですが、やがて技術が発展し金属型で作るようになってからヨーロッパ中に広がり、1960年代には世界中で作られるようになったとか。
ちなみに、今でもフィンランドの菓子メーカーFazer(ファッツェル)では本物の卵の殻を使ったイースターエッグチョコレートMignonが販売されています。Mignonが作られ始めたのは1896年だそう。当時はまだロシア支配でしたね。ファッツェルは1891年にフレンチ・ロシアンカフェとして創業されました。
卵型チョコレート、Mignonはこの時期フィンランドに行くとどこのスーパーでも販売されている風物詩です。その製作工程の動画がアップされていました。なかなか面白いので、ご覧ください。

ところで、セミナー当日の4月10日はスウェーデンの「Bulle med bulle(チョコレートサンド)」の日ということで、佐々木さんお手製のBulle med bulleを頂きました。とってもジャンクな外観ですが、想像以上に美味しくてビックリ。

Bulle med bulleについてはスウェーデン洋菓子のリッラ・カッテンさんが詳しく書いて下さっているので、興味ある、という方は是非下記リンク先からご覧ください。
ビョルネン日報@17年04月11日(火)あめ
それでは皆さまハッピーイースター!
ミタ
あと、今日は実店舗開店していますので、是非お越しください。

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