『北欧インテリアのベーシック』でその先のインテリアを夢見る

北欧ライターの森百合子さんから新著『北欧インテリアのベーシック』が届きました。

森さんが北欧で訪れた家のインテリアを紹介しつつ、そのポイントを教えてくれています。また、森さん自身のおうちのインテリアがたっぷりとページを割いて詳しく紹介されています。ページをめくるとうっとりとしますが、ただ写真を見せるだけでなく、実際的なアドバイスがあるのが森さんらしい。

森さんの書くものって「ふーん」で終わらず、その先が用意されているのが常。「さあ、次はあなたですよ」って。森さんの人柄を知っているので、彼女らしいなあと思わずにんまりしてしまいます。

話を戻すと、インテリだけでなく森さんがもともとの古家を少しずつリノベーションしながら、現在の家になっていく過程が書かれているのが面白く、興味深いものでした。今お住まいの家のリフォームを考えている方、古家付きの土地を購入してスケルトンリフォームを計画している方に特にお勧めです。もちろん、インテリアの模様替えにも参考になるでしょう。

森さんも書かれていますが、家は家主と共に年を取るのでなく、家主と共に成長していくものなんだなあと、しみじみと分かる内容です。最初から完璧を目指すのでなく、あとから手を入れることを考えて家を作ってもいいんだと気が付きました。

実は我が家は夫の一家が先祖代々住んでいた家を、夫の父が1978年に建て替えたものです。その家を2006年にフルリノベーションしたのが今の住まい。全体的に満足していますが、後悔していることが3つあります。

まず、家具を置くのが嫌だったので、収納も作業台も全て作り付けにしたこと。この仕事で北欧にしばしば足を運ぶようになって、素敵な家具をいくつも見るのですが、壁面が作り付けでふさがっていて置く場所がない。せめてもとデンマークのビンテージ小家具を部屋のあちこちに置いて気持ちを紛らわせています。

それから、IKEA進出前だったこと。これは仕方がないことなのですが、IKEAが進出していればキッチンやウォークインクローゼットをもっと好みに出来たのになあと。実は私も夫も背が高い(166cm、187cm)ので、既存の日本製のキッチンと洗面台に袴をはかせて嵩上げして使っています。IKEAなら標準で高さ90cmくらいだったんですよね。

最後は我が家の数少ない家具の一つ、ダイニングテーブル。実はデンマークのビンテージで揃えたく、見に行ったりもしたのですが、当時夫が古いものが嫌だと言って譲らなかったので、仕方なく新しい家具を買いました。ハッリ・コスキネンのデザインにしたのがせめてもの抵抗。いま、この仕事をするようになった夫に尋ねると、ビンテージにしても良かったと。当時はあまり良く知らなかったから、なんとなく拒否感があったのかも知れません。

まあ、そんな感じで、ちょっとまたインテリアを変えたいなあと暇があれば北欧の家をネットで探して見ています。北欧のインテリアにこだわっていることの一つはもちろん好きなこと。もうひとつは、意外と知られていないのですが、北欧の人は室内で靴を脱ぐので日本の住まいに取り入れやすいんですよね。靴で家の中を歩く暮らしが前提の海外インテリアってなんか違ったりするんですよ。

ところが、すごいオシャレなのは沢山出てきても、地に足が付いた(Down to earth)インテリアはなかなかネットでは見つからない。こんなの出来るかー!と思うこともしばしばなので、森さんの本はまさにタイムリー!

いま、めちゃくちゃ細部までみています。ありがとう、森さん。

皆さんも模様替えやリフォームのアイデアに是非どうぞ!

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