カルヤランピーラッカの棒を使いたかったから

キッチンの引き出しを整理していたら、フィンランドで衝動買いしたカルヤランピーラッカ専用の延ばし棒が出てきました。買ったときに「私、きっとこれを使う事はないなあ」と思ったのは事実ですが、本当に何年も使わないまま。ふと、作ってみようかと思いました。

レシピは以前料理教室でいただいたもの二つと手持ちの本2冊、合わせて4つを見比べ、共通点を抽出し計算して、作りやすい分量に変えてみました。

では、レシピです。ちなみに、人生で3回目ですので、包み方が下手くそなのはお見逃し下さい。


Karjalanpiirakka (カルヤランピーラッカ)

<具の牛乳粥>
軽く洗った米120ccと水120ccを火にかけ、沸騰したら弱火にする。米が水を吸ったら牛乳500ccを入れて、蓋をする。蓋は少しずらして隙間を空ける。焦げないように時々かき混ぜ、ネットリしているけれど、粒が残るくらいになったら、塩小さじ1/2で味付けし火を止め、冷ましておく。

<皮>
水60ccに塩小さじ1/2を溶かす。ライ麦粉(細挽き)60gと小麦粉30gを混ぜ合わせ、水に入れて、粘りが無くなるまで捏ねる。カバーをしてしばらく置いたら、取り出し6等分(8等分でも10等分でも、お好きなサイズで)に切り分ける。ライ麦粉を打ち粉した上で小判型に延ばす。厚みは1mm以下。引っ付きやすい生地なので、しっかりと打ち粉をすること。

<仕上げ>
それぞれの生地の中心に等分した牛乳粥を乗せ、両人差し指で優しく押しながらひだを作り包む。この時、餃子のようにひだを重ねない事。重ねるとその部分が固くなる。オーブンを250度に熱し、10分から15分。 あるいは牛乳粥の表面に薄っすらと焦げ目がつき、裏がパリッとするまで焼く。この間にお湯にバターを溶かしたバター湯(目分量)を作る。焼きあがったら熱いうちにバター湯にくぐらせるか、刷毛で塗り、器に入れて布で覆い、しっとり柔らかくさせる。

<トッピング>
そのままでも美味しいですが、ゆで卵に同重量のバターを混ぜたムナポイを乗せるのが伝統的な食べ方です。ただ、これはカロリーが気になるし、結構しつこい味。ですのでカッテージチーズをバターの代わりに使っても良いでしょう。他にもハムやチーズを乗せたり、スモークサーモンを乗せたり、自由な食べ方でどうぞ。

<バリエーション>
牛乳粥の代わりにマッシュポテトを乗せる場合もあります。個人的にはニンジン粥を乗せたのがほんのりニンジンの甘さがあって好きです。ニンジン粥はフィンランドではクリスマス料理の一つです。

この動画は生地の延ばし方、包み方、お粥の感じの参考になるかも。専用延ばし棒も出てきます。

ミタ

大きさはお好みでどうぞ(写真は6等分)。実際フィンランドでも様々なサイズが売られています。

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