黄金に輝くルッセカットを焼きました

スウェーデンは日本と同じく、様々な節目を祝う特別な食べ物があります。イースターの前に食べる生クリームを挟んだパン、セムラは最近は知名度が上がって、カフェなどで提供するところも増え、北欧に感心のある方なら一度は耳にしたことがあるでしょう。
セムラ程日本では知られていませんが、12月13日に食べるスウェーデンの祝い菓子に「ルッセブッレ」があります。ルッセブッレについて、3年前に詳しく書いたので、いわれについてご興味があれば是非リンク先をお読みください。
12月13日はルシアの日
昨日、13日を1週間も過ぎてしまいましたが、ルッセブッレを焼きました。

ルッセブッレには様々な形があり、それぞれにユニークな名前がついています。ちょっと変わった形も作ろうかと頭をよぎりましたが、結局一番一般的なルッセカット(ルシアの猫)。くるんと猫の尻尾のように巻いた形が特徴です。初心者には基本は大事。
形は基本ですが、何年か前にスウェーデンの友人が「生地にカッテージチーズを入れるといいわよ」と教えてくれたので、今回はカッテージチーズを入れて焼きました。

焼きあがったルッセカットを割るとサフランで色付けした鮮やかな黄色が輝くように現れ、口に含むとサフランの特徴的な香りがふんわりと広がります。本当はもっとシュッとした形にしたかったのですが、膨らみ過ぎちゃいました。でも味は今まで食べた中で一番好きかも?(去年食べた味の記憶が薄れているだけという気もしますが)
カッテージチーズを入れたレシピの分量はスウェーデン在住の布作家、オルソン恵子さんのブログを参考にしました。作る手順は以前参加したスウェーデン料理教室でハナトモさんに教わったレシピを参考にしました。
オルソンさんはレシピを公開されているので、是非ご参考下さい。ハナトモさんは公開されていないのですが、なるほどと思う工夫がレシピにありました。ビックリするほど黄色く色づいたのはそのコツのおかげかと思っています。もし、ご興味があれば、ご来店の時に聞いて下さると、こっそりお教えしますね。
サフランパンと言えば、北欧料理研究家の佐々木千恵美さんのイベントで食べたサフランクランスは美味しかったなあ(写真左上のリング状のパン)。

生地にセムラに入っているアーモンドペースト、チョコレートチップ、オレンジの何か(←なんだっけ?)が巻き込んでありました。フィリングのハーモニーは流石食材を知り尽くした佐々木さん。
同じようには出来ませんが、サフランが残っているので、気持ちにゆとりがある時にでも似たものを作ってみたいです。
ミタ
写真に使っている商品は下記リンク先をご覧ください。
ルシア祭のクリスマスプレート→Gustavsberg クリスマスイヤープレート 1982年(足元に猫がいます♪)
青い小さなしずく型のプレート→Rorstrand Bla Eld アッシュトレイ (青)
金属の持ち手付きガラスカップ→Iittala Tsaikka グラス(ブルー)
ガラスのケーキスタンド→Arabia/Nuutajarvi Miranda ケーキスタンド (クリア)(12/21アップ予定)
あ、そうそう。カッテージチーズは裏ごししたものを使うか、粒の場合はあらかじめ裏ごししてください。これは絶対に覚えておかないと後悔します。粒なんて捏ねているうちに簡単に潰れるだろうと思っていたのですが、結構頑固で、結局目立つ大きさのものを生地から取り出しては潰すという眩暈のするような細かな作業をする羽目になり、終わってからちょっとフラッとしました。

【この記事をシェア】

コメントを残す

関連投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る