あのイェヴレで現場検証とクネッケブロートの美味しい食べ方

買い付け&北欧の夏満喫(予定)の旅がスタートしました。行きは前回と同じく貯まったマイレージを使ってビジネスクラスにアップグレードしました。これで持っているマイレージはすっからかん。またコツコツ貯める楽しみが出来たとも言えます。行きの飛行機の話は、またそのうち。
さて、成田からデンマークのコペンハーゲンに到着し、乗り換えてスウェーデンのアーランダ空港へ到着したのは夕方6時過ぎ。目的地の友人の実家のある街、スンツヴァルにはアーランダから更に4時間半の長距離なので、少しでも前進するべく1時間半ほど先のイェブレまで進んで一泊する予定。
6時過ぎに空港に着いても、荷物を取ったり移動したりで、ようやくイェブレのホテルに落ち着いたのは夜の9時ごろ。これはホテルの窓から撮った写真です。一年で一番日が長い夏至の頃ですから、曇り空の夜9時過ぎでもこの明るさ。

翌日は朝早くから出発なのですが、せっかくだから早朝散歩。雨上がりの緑が瑞々しい。気温は暑くもなく寒くもなく、いい感じです。

教会の前にあった謎の石柱と白黒のカラス。この小柄なカラスは英語ではジャックドーなのですが、スウェーデンでは何だろうか。

50年代かな、と思われるデザインのベランダの柵が素敵。

このイェブレの街について出発前に調べたのですが、特に見どころなどはなさそうな平凡な地方都市です。ただ、年に1回国内外の注目を浴びるイベントがあります。それがこれ。巨大ユールボック「Gävlebocken」。

ユールボックとは山羊を藁で作った、スウェーデン独特のクリスマス飾りです。通常は家の中に飾るものなので、大きさは推して知るべし、なのですが、この街ではそれを高さ13メートル、全長7メートルの大きさで作り、広場に飾るイベントを1966年からほぼ50年間に渡って開催しています。
それだけなら、特に注目を浴びることはないのですが、なんとこのユールボックがほぼ毎年放火されるという悲劇。今年は年を越せるかどうかが、毎年話題となっている訳です。ちなみに、去年(2016年)は設置した11月27日のうちに焼け落ちたそうで…作った人の気持ちを思うと本当に心が痛む…。
2013年の動画を見つけました。

この街に来ることは二度となさそうなので、この機会に現場検証。設置される広場は動画や画像から想像していたよりもずっと小さく、こんな建物が接近した場所で大きな火が上ったら危いではないですか。面白半分で放火なんて、非常識にも程があると静かに怒りを噛みしめていました。

静かに…だって、人っ子一人、車の往来一つないんですよ!いくら早朝とはいえ、いなさすぎ。それもそのはず、この日は6月24日。スウェーデンではクリスマスに次ぐ大切なお祭である夏至祭の前日の祝日。後で知ったのですが、夏至祭は当日ではなく前日が本番らしい。クリスマス本番が12月24日なのは知っていましたが、まさか夏至祭も前倒しとは!
来たときとは別の道を選んでぶらぶらとホテルに戻り、途中の目抜き通りで、山羊とおじさんの写真を撮って散歩は終了しました(自転車の人とすれ違って、世界が終了したわけでないんだと確認)。

ホテルに戻ると朝食の時間。食堂のテーブルに用意されたセットに目が留まりました。

有り難いことに英語でも解説が。『モーニングサンドイッチ、クネッケブロード(硬焼きパン)にカッテージチーズとアボカドとクレス(カイワレみたいなもの)を乗せてオリーブオイルとコショウをかける』早速やってみました。

これは美味しい。実はクネッケブロードは苦手だったのですが、具によってこんなに美味しくなるんですね。日本でも簡単に真似出来るので、いつかやってみよう。まずはクネッケブロードを手に入れるところから。

朝食をとるとすぐにイェブレを出発。3時間ちょっとほど後にようやく第一目的地、スウェーデン北部のスンツヴァルの友人実家にお昼前に到着しました。典型的な赤い木造家屋に、祝日なのでスウェーデン国旗が掲げられています(平日は細長い吹き流しと決めれているそうです)。

ありゃりゃ、雨が降っていて寒いわ。
ミタ

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