おじいちゃんの髭ケーキとブラエルド

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私は学生のころから台所に立って何かを作るのが好きなのですが、それは美味しいものを食べたいというよりも、食べたことの無いものを作ってみたいという要求の方が強いようです。実験体質とでも言うか。食べるよりも出来上がるまでの工程の方に興味があります。
という前置きで、写真はたまたま見つけたデンマークのケーキ。見た目の面白さに惹かれて、その”bedstefars skæg kage”の名前を翻訳すると、おじいちゃんの髭ケーキ、でした。なるほど、表面に乗っている焼き目の付いたメレンゲが髭っぽい。こんな感じの焼き上がりがどうしたらできるのか試してみたい。ムクムクと好奇心が沸き起こってきて、ネットで検索したレシピで作ったというわけです。
レシピについては昔ながらのよく知られたケーキらしく、ネットで検索すればデンマーク語で沢山出て来るのですが、北欧各国で販売している砂糖メーカーが英語のレシピを掲載していました。
Grandfather’s beard
私の参考にしたレシピではありませんが、ほぼ一緒です。また、これは量が多いので、4人分くらいなら半分量で作るのがお勧めです。レシピはイチゴジャムですが、メレンゲが甘いので酸味の強いジャムの方が美味しいと思います。私はラズベリージャムを使いました。

さて、お菓子の話はひとまず置いておいて、写真の食器のお話を(食器屋ですからね)。

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ケーキはデンマークですが、食器はスウェーデンのロールストランド製のBlå eld(ブラエルド)です。製造期間は1951年から71年。デザイナーであるヘルサ・ベングトソンの代表作です。この美しい青を出すためにデザインから販売まで4年を要したとか。
今もそうですが、当時の北欧も輸出に力を入れていました。ブラエルドは、ブルーファイヤーの英語名を付けられアメリカに輸出。アメリカでは流行に敏感な若者を中心に人気を博し、アメリカ用に従来の青と白に加え、赤(1958年-1964年)とグレーが作られたほどでした。ただ、この特徴的なフォルムの為、破損が多く、ビンテージ市場では年々希少性が高まっています。
フォルムにどんな割れやすいい特徴があるのか、ブラエルドにご興味が湧いた方はリンク先をご覧ください→Rörstrand Blå eld
それでは、良い週末をお迎えください。
ミタ

ケーキの味について触れていませんでしたね!作ると満足してしまうので食べるのはもっぱら夫なのですが、美味しかったですよ♪

フクヤのオリジナルコーヒー。北欧のシーンに合わせて選ぶ3つのブレンド。
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