おはようございます。
今日は七夕ですね。一年に一度、彦星と織り姫が天の川にかかった橋を渡って会う日。
そんなロマンチックな今日ですが、朝起きてリビングに行くとソファーで寝ている家人を発見しました。聞くと、今朝3時半に起き、ワールドカップのオランダ、ウルグアイ戦を見ていたとか。私は熟睡していたのか、全く気が付いていませんでした。そういわれてみれば、早朝に猫営業部長と話す彼の声を聞いた気が・・・。
「オランダが勝ったよ。優勝するかもね」と聞かされて、それでは、七夕とオランダに掛けて今日はMosaのカップル柄のプレートをご紹介しようと思いつきました。Mosaはオランダのメーカーで、同社について調べたのですが詳しいことは分からず、どうも現在は食器ではなく主にタイルを製造しているRoyal Mosaの前身のようです。
さて、このプレートは一組のカップルの夏のデートの様子を描いたもの。面白いことにプレートのサイズが大きくなるにつれて時間が経過していきます。
一番小さいケーキプレートはデートの始まり。ピクニックなのでしょうか。2人でワイングラスを傾けています。
真ん中のサイズのデザートプレートではオランダらしくボート遊びです。彼女の抱える金魚鉢(?)には既に魚が泳いでいて、もしかして飼うために釣りをしているのでしょうか?太陽が輝き、お昼ごろの様子ですね。
一番大きいディナープレートはデートの終わり。空には月が昇り、そろそろお別れの時間です。幸福なカップルの幸福な一日です。
オランダといえば、最近では小説のヒットで画家フェルメールが話題になりましたが、優れたデザイナーも多く輩出しています。例えばウサギのキャラクターミッフィー(私が子どもの時は”うさこちゃん”でした)でおなじみのディック・ブルーナは絵本だけでなく、ポスターなどの素晴らしいグラフィックデザインでも知られていますね。
私はオランダデザインといえば、1920年代頃のモンドリアンに代表される抽象美術運動”デ・ステイル”を連想してしまうのですが、ブルーナはデ・ステイルの影響からあの単純明快なスタイルを生み出したと聞けば、なるほどと納得。
芸術だけでなく、家人によるとスポーツ競技でも優れているのだそう。そういえば、今年の5月にオランダのディーラーさんにサッカー競技場の横を通りながら、尋ねたことを思い出しました。
オランダの人口は約1600万人。関東地方とほぼ同じです。ヨーロッパの中では人口の多い方ですが、日本に比べるとずっと少ない「それなのに、オランダはどうして、アートでもスポーツでもそんなに優れているの?」「うーん、分からないけど・・・教育かなあ?」
調べてみると、オランダは子どもの個性を伸ばす教育に重きを置いているようでした。日本のように皆が一律に並ぶ事を良しとする教育に比べて、好きなことを奨励され伸ばしてもらえる、自分を肯定できるとは、子どもにとってどんなに幸福なことでしょう。
(ある日本の学校で得意別の授業分けの方針にしようとしたところ、父兄から「不公平」という声が上がり上手くいかなかった話を聞いたことがあります・・・。本当に不公平なのはどちらなのでしょうか。)
実際、2007年にユニセフが行った先進国における「子ども幸福度調査」ではオランダは1位(以下、スウェーデン、デンマーク、フィンランドと北欧諸国が続く)だったそうです。こういう場合、では日本は?となるのですが、残念ながら日本は上位24ヶ国にランクインしていないので、データがありません。
ただ、特徴的なのは「孤独を感じる」子どもの割合が日本が第1位なこと。それも2位のアイスランド(10.3%)、3位のポーランド(8.4%)に比べて、約3倍(29.8%)とずば抜けて数値が高いそうです。ちなみにオランダは2.9%。
また、オランダでは個性教育が行き過ぎて自己中心的になるのを防ぐため、同時にディスカッションを低学年から重視し、他の意見を尊重することも教えるのだそうです。そうやって心の健康も育てるのですね。
ところで昨日、大学時代の友人とランチをしました。彼女の一人娘はクリスマスの時、シングルマザーの彼女の懐をおもんぱかってか、サンタさんへの手紙に”消しゴムが欲しい”と書き、Wiiをお願いしたクラスメイトに笑われたとか。
いじらしい話ですが、決して不幸とは感じませんでした。むしろ、そういう思いやりと虚栄心のない心の健康さを持っている子どもは、幸福に育てられた証拠なのではないかな。彼女が自由が丘に出てきたのは、遊びに、ではなくキャリアアップの勉強が近くであったから。また彼女も娘が興味のある習い事は無理の無い程度でやらせているようです。
「”お母さんにみたいになって欲しくないの”と言ったら”どこ?お片づけが出来ないところ?”って返されたんだけど、そこじゃないのよー」と笑う彼女ですが、お片づけ以外は肯定されている彼女もまた、幸福な母なのだと思いました。
ミタ
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幸福な国の幸福なプレートをどうぞ。
日本の子どもの約30%が孤独を感じており、幸福度がとても低いというデーターに、大人社会の反映ではないかと思いました。
大学のお友達の母娘のエピソードとあわせて「しあわせ」についてもう一度考えさられました。
短冊に 幸(しあわせ)の文字 ただ一つ
>>k7さま
子どもは大人の鏡かもしれませんね。日本の子どもは自己否定が他の国に比べると強いようです。社会全体が自信がない現れでしょうか?
私もK7さまに倣って、星に幸せな社会を願ってみようかな。