対比の美しいスウェーデン、ロールストランドの器

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写真の器はどちらもスウェーデンのロールストランドで1950年代にデザインされたものです。デザイナーはCarl-Harry Stålhane(*カール・ハリー・ストールハネ)。
*英語読みで、カール・ハリー・スタルハネと表記されることが多い


釉薬で艶を出した部分と、艶が無いラフに仕上げた部分の対比が美しく、当時のストールハネ(スタルハネ)が好んで採用した仕上げです。

手前の青い器はEntré(アントレ)シリーズの一つ。いくつかの色が作られましたが、こちらは深い青です。

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奥に置いているのはBahia(バヒア)。フクヤではあまり扱ったことはありませんが、個人的に好きで赤の器を一つ持っています。こちらは影響を受けたといわれる中国の宋時代の青磁を思わせる柔らかな緑色で内側が彩られています。

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ストールハネは1920年生まれ。1939年、12月生まれのストールハネが19歳になる前、18歳の時にロールストランドで見習いとしてキャリアをスタートしました。1940年代になってから、ストックホルムとパリの学校で美術と彫塑を学びます。

1958年にロールストランドのアートディレクター兼チーフデザイナーに就任。そしてロールストランドの歴史的損失を生んだ1971年の大量解雇の際に唯一残ったデザイナーでした。
彼の作品は優美でフォルムに柔らかさがあります。同時期のフィンランドのアラビアが機能主義を掲げるカイ・フランクのディレクションによりシンプルを極めていたのに比べ、ロールストランドの作品がどれもフォルムに動的な特徴があるのは、ストールハネの影響でしょう。

この2点はただいま準備中。来週にアップ予定です。

ミタ

この二つは同じディーラーさんから購入しました。Entreの使い方を尋ねると「好きなものを入れればいいんだよ、ナッツとか」。次にBahiaの使い方を尋ねると「好きなものを入れればいいんだよ……ナッツとか」。ナッツばかりじゃないかと、思わず笑ってしまいました。

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