「コン・ティキ」のプレートで焼きリンゴ

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23日の「北欧忘年会」のミートボールソースに使ったリンゴと先日のチーズケーキを作った時のクリームチーズが残っていたので、焼きリンゴのデザートを作りました。寒い気候でも栽培が出来、長期間保存できるリンゴは北欧では良く食べられ、焼きリンゴも冬の定番メニューです。
プレートはノルウェー、Stavangerflint(スタバンゲルフリント)のKon-Tiki(コンティキ)。子どもが描いたような天真爛漫で明るいデザインになんとも言えない魅力があり、好きなシリーズです。
コン・ティキという奇妙な響きのシリーズ名はノルウェー人トール・ヘイエルダールの業績にちなんでいるのでしょう。
1947年、ノルウェーの人類学者、トール・ヘイエルダールを含む6名のクルーたちは

南太平洋のポリネシア人と南米のインカ文明の相似点が多いことから、ポリネシア人の祖先はアメリカ・インディアンが海を渡ったものである


という説を立証するためにKon-Tikiと名づけた筏を建造し、ペルーの港から漂流を開始。102日後に仮説どおりポリネシアに辿りつきました。

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写真:Wikipedia

現在その筏はノルウェーの首都、オスロのコンティキ・ミュージアム(Kon-Tiki Museum)に展示されています。

ヘイダールは1948年に漂流航海をまとめた「コンティキ号探検記」を出版。1951年には長編ドキュメンタリー映画「Kon-Tiki」を製作し、同映画はアカデミー賞を受賞しました。
スタヴァンゲルフリントのKon-Tikiをデザインしたのは1950年代から60年代に活躍したInger Waage(インゲル・ヴォーゲ)です。同時代の彼女がコン・ティキ号の冒険映画を観てデザインの発想を得たとしても不思議ではありませんね。
素朴な雰囲気のイラストは南国のイメージなのでしょうか。

2012年にコン・ティキ号の物語は「Kon-Tiki」として映画化されました。ノルウェーでは最大のヒット作となり、アカデミー賞とゴールデングローブ賞にノミネートされたのですが、両賞とも受賞を逃したそうです。
また、ノルウェー公開翌年には日本でも公開されましたが、あまり話題にならなかったのかな?矢張り日本人にはコン・ティキといわれてもピンと来ないのが原因かも知れません。下は予告編です。

この映画にはノルウェー史上最高の製作費がかけられているそうで、そのコンピュータグラフィック技術には目を見張ります。

下の画像は上か、本「コン・ティキ号探検記」、1951年のドキュメンタリー映画「Kon-Tiki」、2012年の映画「コン・ティキ」へとリンクしています。ご興味があればご覧下さい。

もちろん、スタバンゲルフリントの「Kon-Tiki」も是非ご覧下さいね。

ミタ

実は私は本も映画も観ていないのですが、なんでも「コン・ティキ号探検記」でヘイダールにはイカの味を「イセエビと消ゴムをいっしょにしたような」「一番下等な献立」と書いているとか。

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「コン・ティキ」のプレートで焼きリンゴ」への2件のフィードバック

  1. こんにちは!
    内容忘れちゃいましたが,子供の頃コンチキ号漂流記(子供向けだったので確かこんな題名)というお話読みました.本もドキュメンタリーも映画も見たくなってしまいました.
    でもどれよりもスタバンゲルフリントの「Kon-Tiki」に興味を持ちました.花柄ってあまり関心ないんですがこれは素敵ですね.やはり,フクヤさんのブログはためになります.有難うございます!

  2. >>fidajapanissaさま
    こんにちは、いつもありがとうございます。
    そう言って頂けると恐縮です。
    Kon-Tikiの冒険談にはあまり興味を持っていなかったのですが、調べているうちに本も読みたくなりました♪

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