バナナと北欧の親密な関係

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久しぶりにバナナケーキを作りました。先日胡桃パンを作った時の胡桃が余っていたので、一緒に混ぜ込んで。バナナケーキが焼きあがる時に立ち上がる甘い香りはウットリとしますね。
さて、写真のチキータバナナのマグカップ、実はアラビアのTeemaマグなのです。チキータがノベルティ用に作ったものでしょう。バックスタンプにはちゃんとARABIAロゴも入っています。これを見た時には買い付けずにはいられませんでした。

なぜなら、チキータバナナの箱には買付けで散々お世話になっているから。

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買い付けの商品を発送するために、いつもスーパーマーケットでお願いしていただいています。最適な大きさと、何よりも丈夫さが本当に便利なのです。
そんな北欧のスーパーでは大抵、野菜と果物売り場の一番いいところにバナナコーナーがあり、いつ行っても山盛りのバナナが積まれています。
あれだけのバナナが1日で売れてしまうなんて、そんなに北欧の人はバナナを食べるのか、と興味が沸いたので調べてみたところ、思った通りの結果に思わすニヤリと笑ってしまいました。

2007年と、少し古いデータですが、ヨーロッパにおける一人当たり年間バナナ消費量です。
1位 アイスランド 17.6キロ
2位 ノルウェー 15.8キロ
3位 スウェーデン 15.3キロ
4位 イギリス 14.6キロ
5位 デンマーク 14.1キロ
6位 モンテネグロ 13.6キロ
7位 フィンランド 12.8キロ
参考 日本 6.4キロ

もちろん、生産国のフィリピンやブラジルは優に30キロを越えているのですが、なんとヨーロッパに限れば北欧勢強し!7位のフィンランドですら日本人の2倍の消費量です。

もう10年近く前の事になりますが、フィンランド製のムーミンケーキ型にレシピが付属していたので、北欧のケーキかなと期待して読んだら、バナナケーキだったのでがっかりしたことがあります。
今も、メーカーのサイトにはこの通りバナナケーキのレシピが掲載されていますので、宜しければご覧下さい。
Muumin banaanikakku(ムーミンバナナケーキ)

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でも、こうやってみれば、それ程バナナを食べるのですから、バナナケーキは既に北欧の人にとっては日常の味なのでしょう。試しにフィンランド語の「banaanikakku」やスウェーデン語の「banankaka」で検索したら、沢山のレシピが出てきました。
そして、このランキングで注目はアイスランドが1位ということ!
実はアイスランドはヨーロッパにおけるバナナの最大生産地でもあるのです。あまりにも不思議な話に驚かれると思いますが、温泉の熱湯を利用した実験的な意味での栽培を行っているそうです。熱川バナナワニ園と同じじゃないですか。
この話は以前はBBCのクイズ番組でも出題されたそうです(正確にはスペイン領土であるカナリア諸島の方が生産量が多いそうですが、あそこはアフリカ沿岸でヨーロッパ地域ではないので、計算に入れないで…)。

そういえば、2007年にノルウェーに行った時、ミス・チキータの扮装をしてバナナを配っているキャンペーンガールに遭遇しました。余談ですが。

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理由は分かりませんが、バナナが食生活に浸透している北欧。それだけに結構頻繁に道にバナナの皮が落ちているので、歩く時は気をつけてくださいね。

ミタ

バナナの箱はいつも無料で頂くのですが、スウェーデンで一度だけ5クローネ(約80円)だった時がありました。その5クローネはレジで募金箱へ入れます。いつも忙しいお店の人を引き止めて、好意で分けていただいて、かえって申し訳ない気持ちになっていたので、このシステムはお互いに気持ち良くやり取り出来るなあと感心しました。他のお店にも広がればいいのにな。

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