フィンランドの優しい味の定番料理と60年代アラビアの優しいデザイン

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東京に珍しく雪が降った数日前、フィンランドのオーブン料理「マカロニキャセロール(Makaronilaatikko)」が食べたくなりました。突然の思い立ちなので、都合よくマカロニがあるわけは無く、手持ちのねじった形のショートパスタ、フジッリを使ったので少しイメージは違いますが。
マカロニキャセロールとは意訳で、フィンランド語のMakaronilaatikkoを直訳すると「マカロニ箱」。フィンランドではオーブン料理にしばしば箱(laatikko)と付けられています。箱のような容器に入れて焼き上げるからでしょう。

以前フィンランドの友人宅でご馳走になったとき、フィンランド料理が食べたいとのリクエストでミートボールを作ってくれたことがあります。そのとき彼女のご主人が「次は僕がマカロニキャセロールを作るね」と言うので「マカロニってイタリア料理じゃないの?」と答えると「いやいや、マカロニキャセロールはフィンランド料理だよ」と。
調べると1世紀以上も以前からフィンランドでは作られていて、1950年代まではパーティー料理の一つだったとか。マカロニが簡単に手に入る今は、日常のメニューとして家庭の食卓に上がっています。
フィンランドの人にレシピと教わったときに、子供はケチャップを、年配の人はリンゴンベリーのジャムを付けて食べることが多いと聞きました。肉料理に付けるだけと思っていた、リンゴンベリーのジャムの汎用性の広さに驚き。
それにちなんでマカロニキャセロールを乗せたお皿の後ろにアラビアのジャーシリーズ、Pomonaのリンゴンベリーを。1960年代の製品ですが、愛らしいベリーのパターンが今でもフィンランドで人気があり、シリーズでコレクションしている人も多い作品です。

お皿は同じくアラビアのHilkka(ヒルッカ)デザートプレート。ヒルッカとはフィンランドの女性の名前です。こちらも1960年代の製品。レトロな装飾は懐かしく優しいイメージがします。

さて、フィンランド人にこよなく愛されているマカロニキャセロール。Twitterでつぶやくと何人かの方から「マカロニグラタンと違うのですか?」とご質問をいただきました。

グラタンのようにホワイトソースを使わず、卵と牛乳を混ぜたプリンのような卵液でまとめます。レシピを姉妹サイト『北欧のおやつとごはん』に書きましたのでリンク先からご覧ください。

みんな大好きマカロニキャセロール

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