フィンランド料理とキートス モイモイ フィンランド

前回書いた通り、無事買い付け品の発送を終え、地元のフィンランド料理店でほっと一息です。

アキ・カウリスマキ的世界

最初このお店を紹介してくれたのは宿主のエリナさん。初めて行ったときはイタリアンレストランだったのですが、その後オーナーさんが交代して店名そのまま別のイタリアンレストランへ。そして数年前にまたオーナーさんが交代して店名そのままフィンランド料理レストランになりました(店名を引き継ぐフィンランド的理由があるのか?)。

ヘルシンキから公共交通で1時間ほどの郊外(ヘルシンキから1時間と東京から1時間は結構イメージが違います)にある小さなスーパーの隣なので、お客さまは地元の人ばかり。壁紙がビルイェル・カイピアイネンのデザインなんて、いったいどれほどの人が気が付いているのかしら。もしかして居抜きでレストランをやっているオーナーさんだって知らないかも。

だって、こっち側ではせっかくの素敵な壁紙がワイルドなテントで覆われて見えなくなっているし。

たまに駐車場でサーモンやソーセージ焼くイベントに使われるテント

なんか子供 (アイノちゃん) のおままごとコーナーもあるし(卵落ちてる)。

日本でも地方の食堂で店主の子が宿題していたりしますね

超ローカルなレストランですが、地元産の食材、いわゆる地産地消にこだわった料理を出してくれます。 営業は日替わりランチのみで、肉料理、魚料理、スープなど3種類用意され、サラダ、パン、デザート、コーヒーが取り放題です。

この日の肉ランチは新鮮なヘラジカハンバーグにアンズダケのソース、リンゴンベリー添えです。多分、ヘラジカもベリーもキノコも店主自ら、あるいは近しい人が森で採って来たもの。

取り放題のサラダ
ヘラジカハンバーグ、アンズダケのソースとリンゴンベリー添え
取り放題のキーッセリ(ベリースープ)生クリーム添え

秋ならではの北欧の食材を使った料理でした。いつ行ってもその季節の食材を奇をてらわない伝統的な調理で出してくれる食堂的存在。ちなみに私の隣のテーブルで食べていた超普段着の美人カップルは食べ残しを持ち帰り用に包んでもらっていました(ところで、持ち帰りのこと「折(おり)にして下さい」って言うのは関西だけ?)。

空港に行くにはまだ時間があるので、近くの湖のほとりをぶらぶら。

10月にしては暖かくコートがいらず、散歩日和でした。

宿に戻って最終の荷造り。1週間ありがとう。

猫たちの器にモリモリご飯を入れて、かけた鍵を約束の場所に隠し、トランクをガラガラを引っぱって宿の外へ。

トフィーが寂しげに背中を向けていました。 それとも、明日からのご飯がどうなるのか憂っていたのか。大丈夫、エリナさんは夜には戻ってくるよ。

モイモイ猫たち。初日にうちの猫の食べる量から計算してご飯用意していたら、翌朝キャットフードの袋叩き落して食い破っていたね。ゴメンね。足りなかったね。

フィンランドからスウェーデンへ移動し、スウェーデンから夜便でリトアニアへ。リトアニアは仕事ではなく旅行です。

帰国してスウェーデンとフィンランドからの大荷物を受け取るまでの、しばしの休憩です。

ダラダラと書き続けていた買い付けブログ2018年秋はこれで終了。今年の春の買い付けは既にチケットを買ってあり、現地へ(行くからいいもの集めておいてね)の連絡もしつつあります。

25回目の北欧買い付けでした。ブログは、途中2回抜かしたので、23回分書いていることになります。北欧の買い付けに素敵な街やカフェの写真を期待されていたら、猫と畑、時々牛の写真ばかりですみません。でも、猫と畑と家畜しかないんだもんね。

こんな調子ですが、今年もお付き合いいただけると幸いです!よろしくお願いします。

ミタ

文中のレストランは、ランチのみ、地元民のみの小商いだから、地産地消で続けていられるんだろうなあと思っています。そういえば、映画『かもめ食堂』で人気が出たレストランも昔はランチのみのローカルレストランでした。10年くらい前に行った時、ガテン系の男性たちがモリモリ食べていたのを覚えています。

映画の影響で観光客が多く訪れるようになってからディナー営業もするようになって、元々のオーナーさんは引退して、今は日本企業が買い取って以前とは全然違うスタイルのオシャレレストランになりましたね。

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