ヘルシンキの新名所からビーツバーガーまで

思いがけず出来た時間でヘルシンキのニシン市に行き、少し食べたものの腹ごしらえ程度だったので、ちゃんと昼食を取ろうと移動することにしたのが、連載小説風に書くと”前回までのあらすじ”
昼食の前に、2か月前(2016年8月)にオープンしたばかりという、ヘルシンキの新名所「Allas Sea Pool」へ足を延ばしてみました。

「Allas Sea Pool」はプール付きの公共サウナです。

10月のフィンランドは、セーターやコートを着込むほど寒いのですが、プールサイドにはこうして水着の人がチラホラ。サウナから上がって体を冷やしているのでしょう。

プールだけでなく、海にも入れるようになっています。プールのすぐ向こうにシリアラインのフェリーが見えます。港に停泊していた沢山の船やフェリー、それにニシン祭りの食べ物が浮いていたのを思い出すと、私はちょっと海に入る勇気が出ないなあ。潔癖な日本人の悪い癖でしょうか。

脇には小高い展望台があったので登ってみました。向こうにはニシン市の人だかりが見えます。1枚目の写真と比べると港のマーケットとの位置関係が分かるかな?右側に写っている黒い屋根は公共サウナのすぐ脇にある建物で、つまり「Allas Sea Pool」は港のマーケットに隣接しています。

展望台からヘルシンキの街が見渡せます。天気の良い日で、青空に白い大聖堂が引き立っていました。

さて、肝心の昼食。選択肢は色々あったのですが、前回の買い付けで美味しいシナモンロールを食べたヘルシンキ現代美術館、通称キアズマのカフェを再訪することにしました。

ランチメニューは日替わりで数種類あります。その日、私が選んだのはビーツバーグと山羊チーズのハンバーガーに海藻のサラダ添え。

山羊チーズの独特の臭みに最初は「うーん?」と思ったのですが、ビーツバーグと合わせると甘みと酸味が混ざってなかなか美味しかったです。北欧の食に詳しい人に伺うと、ビーツと山羊チーズの組み合わせはしばしば見られるとか。海藻サラダは酸味よりも甘みの強い味付けで、甘い和え物は北欧では珍しくはないのですが、日本人としては海藻にこの味は斬新でした。日本では見られない食材、味付け、調理方法に出会い「へー?」「ほー!」と気持ちが動く瞬間はなんど繰り返しても楽しいものです。
ミタ

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