セムラの日

こんにちは。
クリスマス北欧滞在記も終了していないのに、明日はセムラの日の「脂肪の火曜日」!なんと春がやってくるではないですか!
と言うわけで、急遽セムラの写真をアップします。この写真はTwitter既出写真ですので、Twitterのフォロワーさんの中には見覚えがある方もいらっしゃるかもしれませんが、ブログでは初めてです。
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セムラとは、スウェーデンのお菓子で、復活祭(イースター)前の四旬節の断食が始まる前日の火曜日に食べるものでした。恐らく、断食前に栄養をたっぷり付けようとか、期間中に食べられない卵やミルクを片付けてしまおう、というのがきっかけではないかと思います。今ではクリスマスの後から、復活祭前までの期間お店にセムラが並びます。もちろん、現代では余程敬虔な信者しか断食をしないので、脂肪の火曜日どころか、脂肪月間ですね。平均してスウェーデン人は期間中に4個から5個食べるとか。
昔はスープ皿に入れ、周りに温かいミルクを注いでシナモンをかけてスプーンで崩しながら食べました。今ではそんな古風な食べ方をする人はほとんどいませんが、その名残かセムラにはスプーンが添えて出されます。私の手持ちの40年ほど前のレシピ本には「もしその食べ方があまりにも異国的と感じるなら、小さめに作ってコーヒーと一緒にどうぞ」とありました。当時はまだまだミルク掛けで食べる人が多かったのでしょうか。
さて、”四旬節”やら”脂肪の火曜日”やら”断食”やら”復活祭”やらキリスト教には馴染みの薄い日本人には耳慣れない言葉が並びましたが、謝肉祭(カーニバル)の言葉なら耳にしたことがあるのでは無いでしょうか?
実は四旬節の前は謝肉祭、つまりカーニバルの期間。リオのカーニバルが有名ですので、暑い季節の印象がありますが、ブラジルは南半球なので季節が逆。2月から3月ですので、北半球では逆にまだ寒い時期です。
セムラが乗っているお皿はスウェーデンのロールストランド製Kerneval(カルネヴァル)、つまりカーニバルという名前のシリーズです。明るく楽しく、何やら不思議な雰囲気はカーニバルのイメージ。春の食卓に是非どうぞ。
Rorstrand Karneval
ミタ
フィンランドではセムラと同じく四旬節前に食べるラスキアイスプッラがあります。セムラがアーモンドペーストが入っているのに対し、ジャムが入っています(アーモンドペーストのものもありますが)。フィンランドではスウェーデンと違い、四旬節が始まると店頭から姿を消すとか。フィンランド人はきっぱりしています。
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フクヤのオリジナルコーヒー。北欧のシーンに合わせて選ぶ3つのブレンド。
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