デンマークのクリスマス滞在記がなかなか進まず、すみません。明日から2月と言うことに気が付いて、何とか冬のうちに最終まで行きたいと慌てました。
さて、25日は別の友人宅へ。デンマークのクリスマスは24日が本番ですが、彼女の家では今年はご主人が24日に仕事があったので1日遅れの25日がクリスマスのお祝いとなりました。
大きなツリーは、大きすぎてセールになっていたものを買ったとか。家に入りきらなくて、結局少し切らないといけなかったそうです。
そうは言っても天井の高い素敵な家。これはご主人の祖父母が1939年から住んでいた古い家で、お二人が亡くなったあと、ご両親は既に家を持っていたので、彼が結婚するまで一人暮らしをしていたそうです。
その結婚相手が友人。彼女はフィンランド人なので(国際結婚ですね)家のあちこちにはフィンランドらしい飾りがあります。これはクリスマスの藁の山羊。何故クリスマスに山羊なのか、実はあまり良く分かっていません。一説には北欧神話のトール神の連れた山羊から、とも言われています。スウェーデンとフィンランドではお馴染みですが、デンマークで見ることはあまりない飾りです。
ここにも、小さな山羊が。ちなみにフィンランド語ではヨウルプッキ、これはサンタクロースを意味するフィンランド語でもあり、古代の信仰と新しい信仰が混ざった事が見て取れます。
マリメッコのテーブルクロスと、ムーミンマグはまさしくフィンランド!
テーブルには手作りのジンジャーブレッドクッキーと、北欧の家庭のお菓子の定番のひとつ、チョコレートボウル。クッキーが乗っているのはリーヒマキガラスのTupruではないかしら。デザインはNanny Still(ナニー・スティル)で1970年代製。
ジンジャーブレッドハウスもありました。彼女が言うには、デンマークではジンジャーブレッドハウスはあまり作る人はいないそう。「フィンランドのサイトを検索してみてよ。すごく沢山の色んな飾りつけをしたジンジャーブレッドハウスが出てくるから!」らしいですよ(検索しなきゃ)。
でも、ちゃんとデンマークのクリスマス飾り、クリスマスハートも下げられていますね。通常は紙で作るクリスマスハートですが、これはガラス製です。
彼女はフィンランドガラスコレクター。主にリーヒマキガラスの製品を集めています。この赤い花瓶はErki Tapio SiiroinenによるKasperi。1974年の製品です。クリアガラスの丸いキャンドルホルダーはイッタラのMInor。Tiina Nordströmによる1994年の製品。
こちらはリーヒマキガラスでタマラ・アラディンが作った花瓶です。同じ色で揃えるときれいですね。北欧は防寒のため壁が厚くニッチが出来るので、窓際にガラスを飾ることが良くあります。
古いものを上手に飾った、相変わらず素敵なインテリアでした。
彼女の家に行くのは何年振りでしょうか。小さかった娘さんがすっかり大きくなって、今は小さな弟も出来ています。娘さんは中国からの養女、息子さんはタイからの養子です。今回ご主人のご両親にもお会いしたのですが、お母さまが友人の事を「本当にいい子、素晴らしい孫も二人も与えてくれたし」と言っていたのが印象に残っています。養子を迎えるのは珍しいことではないのですが、この言葉を聞くと、家族と言うのは血のつながりで出来るのではなく、自ら作っていくものなんだなと、上手く言えないのですが、そんな実感がありました。
ミタ
そうそう、これは、彼女と彼女のお母さまが今凝っているハンドクラフト。古い辞書や本のページを折り曲げて作るツリーです。
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