スウェーデンで落としたカメラ戻る

こんにちは、買い付けから戻りました。この人々を見下ろすブロンズ像は、デンマークのカストラップ空港の出発口フロアのシンボルです。
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さて、10時間ほどのフライトの後に本日の午前中に成田に到着し、午後に家に着き、ざっと荷物を片付けてようやく落ち着いたところです。
フィンランドでもスウェーデンでもネットが弱いところに滞在していたため、なかなかブログが更新できませんでしたが、記憶が新しいうちに徐々に書くつもりです。
そのまえに、今回のスウェーデンで印象的だった出来事を一つ。
スウェーデンのアンティークメッセに行った帰り、バッグに入れたはずのカメラが無いことに気が付きました。盗難が頭をかすめましたが、どうやらメッセ会場で落とした可能性が高い。
カメラを探しに会場に戻ったのは会場を出た4時間ほど後、しかも閉場5分後でした。会場からはアンティークショップのオーナーさんたちが次々に大きな箱を手に帰宅のため駐車場へと向かっているのが見えます。
落とした時は会場には沢山の人がいたし、拾われたカメラは盗られたかもしれない。これはもうカメラは戻らないだろうと半ば諦めながら、机を片付けていた190cmはある長身で初老の男性に「このメッセの責任者はいらっしゃいますか?」と声を掛けました。
彼はいきなり私のコートの襟首を両手で掴み、青い目をイタズラっぽい光でキラキラさせながら顔を覗き込み「このコートの色!カメラに!このコートの色!」「カメラ、そう、私はカメラを探しています」「このコートの色!#$%&#$%&!」
なかなか手を放してくれない上に「コートの色」と「カメラの中に」以外はスウェーデン語なので何を言っているのか分からず困りました。おまけに見上げるような大男に襟首をつかまれている状況が間抜けすぎる。けれども、どうやらカメラは見つかってその中に写っている私を見たらしい、ということは理解できました。
「カメラはどこですか~?カメラは~?」と数回繰り返すとようやく手を放してくれて、会場の一角へ案内してくれます。そこでカメラを重々しく取り出し手振りで「確認しろ」と言っています(多分)。急いでカメラに写っている写真を確認し「これは私のカメラです。本当にありがとうございました」とお礼を言い、安堵感に包まれながら会場を後にしました。
それにしても、カメラに私のコートなんて写っていたっけ?と思い返し、数日前にディーラーさんの薪ストーブが面白く、その前で写真を撮ってもらったのを思い出しました。
これがカメラの持ち主である証拠となった、薪ストーブの前で薪を手にはしゃいでいる私。
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ちなみにこの薪ストーブは暖房としてはもちろん調理も出来るし、ここで温めた空気を家中にダクトで回してセントラルヒーティングにもなっている優れものです。
閑話休題
比較的治安の良い国ですから、恐らく誰かが拾ったなら会場で保管してくれている可能性は高いだろうとは思っていましたが、一方で年々治安の悪化があるとも聞くので盗難の可能性も考えたのは確か。戻ってきてよかった。もちろん今回は本当にラッキーと思って持ち物は常に意識しないとダメですが。
カメラの方はというと、目立った外傷はないものの、ズームにすると「うががが」と大変に不満そうな声をあげます。そりゃあ、固い地面に落とされたんだから文句も言いますよね。
ミタ
印象に残る色のコートで良かったよ。

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