「ちいさいラグ」仕様変更と最後の1枚

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おはようございます。
日本人初のフィンランド、マリメッコのデザイナーとして活躍され、いまは京都で「SOU・SOU」のデザイナーとして現役で活躍されている脇阪克二氏デザイン「ちいさいラグ・いえ」シリーズの仕様が変更します。
「ちいさいラグ・いえ」は無染色の羊毛とイラクサを手紡ぎした糸を使い手織りで作っています(ちなみに、無染色なので洗って色がおちるということは無く、100年以上持つ品質です)。
背景に使われているイラクサが、今後は手紡ぎから機械紡ぎに変更になります。
機械紡ぎは手紡ぎに比べ、色が均一で、織り上がった手触りも凸凹を感じず、なめらかです。メーカーのアートコアさんに参考写真を送っていただいたので、ご参考にしてください。

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変更の理由を伺いました。

イラクサは首都からかなり離れたところで作っており、時代と共に大変な為作る人がすくないこと、天気により輸送手段が左右されること、ユニークな素材は買い占める欧米人がいること等など……………、で難しくなってきています。
今後、機械撚りのイラクサ、またはすべてウールで製作する予定です。

イラクサ(アロー)
イラクサ(アロー)
イラクサの糸紡ぎ

アートコアさんも本当に残念そうでしたが、時代の流れには逆らえません。もう、こんな光景は過去のものとなっていくのですね・・・。

とり急ぎ、手紡ぎを使った最後の1枚「いえ1」を発送してもらい、昨日到着しました。写真がその1枚です。色にばらつきが有るのがお分かりになるでしょうか?

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ちなみに、小さいほうの「いえ2」は手紡ぎの在庫は既にありません。
仕様変更はアートコアさんにも突然のことで、まだ今後のことは決まっていないようです。とりあえず「いえ2」はサイトから下げました。フクヤでの取り扱い再開については、アートコアさんの方針が決定したら検討して進めますね。
もっとも、どちらが良い、悪い、と言うことではなく、最終的には個人の好みの問題になります。
ただ、もし、以前の仕様がお好きな方は、どうぞ下記リンク先からご購入ください。1枚しかありませんのでご検討中の方はお急ぎ下さい。
undyed+ ちいさいラグ いえ1
現物はトップの写真と同じものです。左の窓の位置がなんだかずれていますが、これも手作りの味ですね。

最後の1枚をお買い求めの方には写真のフェルトの飾りをおまけにお付けします。

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アートコアの祥子さんが羊毛からフェルトを作り、1枚1枚花の形に切り取ったものです。本人いわく、こんなに大変とは思わなかったくらい手間が掛かったそうなので、喜んでいただけると嬉しいです。

ミタ

素朴な暮らしをしているところが近代化されると、なんだかガッカリしますが、一方で自分自身は便利な暮らしを享受しているのに、他方に昔ながらの暮らしを期待するのは、文明社会に住む者の一方的な我侭と単なるノスタルジーなのだと思い、ジレンマがあります。

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