スウェーデンで一番売れている車は?

こんにちは。
今週の火曜日は「スウェーデン語入門講座」の第2回目でした。
最初に先生に出されたクイズがタイトルの「スウェーデンで一番売れている車は?」という質問。
「ボルボ?」「日本車かなあ」「トヨタ?」なんて考えていのですが、答えは・・・・

この写真の車の形をしたお菓子「bilar」でした。

スウェーデン語でBilとは車のことで、これが複数形になるとBilar、このお菓子の名前です。そしてパッケージには「Sveriges mest köpta bil (スウェーデンで一番売れている車)」と書かれているのですね。
車の形をした、マシュマロのような、グミのような、ラムネ味のもので、最初食べた時は「ぼんやりとした味」が正直なところ。ところが食べ始めるとこのパンチの無い味がクセになり、生徒さんの中には「止まらない」と口に運ぶ人も。
このお菓子を入れているのは同じくスウェーデン、ロールストランド社の子供用シリーズ、Pipです。
→Rorstrand Pip キッズボウル
→Rorstrand Pip キッズプレート
子供用の食器は使用頻度の高さや、子どもが使うということで傷が付きがちです。残念ながら、この2つも傷が付いてしまっていますが、全体的には良い状態です。年代ははっきりとはしませんが、ロゴから推測すると恐らく1960年代です。
このボウルに入れたBilarの歴史を見てみると、1953年発売開始とあり、なんと60年近い歴史があるんですね。当時のスウェーデンにおける車普及率は分りませんが、特に子どもにとっては「カッコイイ」なんて人気のお菓子だったのかな?
宣伝文句の「スウェーデンで一番売れている車は?」がそれを物語っていますね。

さて、スウェーデン語教室では毎回講師手作りのお菓子をお出ししています。
前回のお菓子はもちろん、Billarではなく、このスモーランド風チーズケーキ。なんとチーズも牛乳から手作りの凝ったお菓子です。チーズの種(?)はタイミングよく日本に遊びに来たスウェーデン人の友人に持ってきてもらったものとか。


サッパリとした口当たりでアイスクリームとの相性も抜群。とても美味しくいただきました♪ありがとうございました。

この「スウェーデン語入門講座」は6月に日曜日クラスを開催します。まだ残席がありますので、もしご興味があれば是非お申し込み下さい。
詳細は下記リンク先からご覧ください。
→【スウェーデン語入門】楽しく、美味しく、スウェーデン語を学ぶ <全3回>
さて、ここでスウェーデンの車にまつわる雑学をもうひとつ。

スウェーデンの車線が右側になったのは1967年
それまでは日本と同じ左側でした

実は私がそのことを知ったきっかけは、このノルウェー映画「キッチン・ストーリー」です。映画の中でスウェーデン人がノルウェーとの国境を越えるときに車線を変更し「ややこしいなあ」という風にばやく場面があります。

不思議に思って、スウェーデンでディーラーさんに尋ねると「そうなの、私が免許を取ったのが1965年。その2年後に車線が変わって、私はすぐに慣れたけれど、父はなかなか馴染めなくて大変だったわ」と。
ちなみにこの車線変更、「ダゲン・H」と呼ぶそうで、ちゃんと日本のWikipediaにも書かれていました。
ダゲン・H (Dagen H)
ところで、この「キッチン・ストーリー」。なんの予備知識も無く観ても面白い映画なのですが、戦争中の北欧各国の事情について予習しておくと、より面白いと思います。そして、台詞の端々から垣間見える、ノルウェー人とスウェーデン人がお互いに抱く複雑な感情が、なんとなく理解できるかもしれません。

ミタ
本日も新着アップします。
下記リンク先からいちはやく今日の新着がご覧になれます。
5月26日15時アップ予定の北欧ビンテージなど36点

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スウェーデンで一番売れている車は?」への2件のフィードバック

  1. 映画が公開された頃に観に行こうって思っていたのに、まだ観ていません。でもこれを読んでやっぱりDVDを借りなくっちゃ!! という気持ちになりました♫

  2. >>hanatomoさま
    これといって盛り上がりの無い、地味~~な内容ですが、記憶に残るシーンも多く、後からじんわりと噛み締められる映画ですよ♪是非!

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