フィンランドの無人ホテル

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こんにちは。
いつも買付に行くときに頭を悩ませるのが、宿選びです。ヘルシンキでは条件に合った宿があったのですが、一昨年くらいに学生専門のアパートになってしまいました。
その条件とは
1)宿泊費が安い(長期滞在なので)
2)ネットが使える(これが無いと仕事になりません)
3)交通アクセスが良い(重くて大きい荷物を抱えての移動ですので)
4)ある程度の広さがある(梱包スペースです)
の4点です。
定宿が無くなってからはいくつか迷走しましたが、今回”これなら”と思える宿を見つけることが出来ました。Omena Hotelというフィンランドのチェーンホテルです。ヘルシンキの中心に3軒、他フィンランド国内とデンマークに合計11軒あるそうです。
写真を撮っていないので、雰囲気は下記のリンク先からどうぞ。
Omena Hotels
Omenaとはフィンランド語でリンゴの意味です。リンゴのマークと赤を基調にしたインテリアです(なんとベッドマットがオリジナルのリンゴ柄でした)。
上記のサイトからネットで予約するときに、携帯電話の番号も入力します。メールでまず予約確認書が送られ、そこにホテルに入るときの暗証番号と部屋番号が記載されていました。
同時に携帯にもSMSで同じ内容が送られてきました。なるほど、だから携帯番号を入力するのか、と納得(日本の携帯の場合、海外SMSに対応していない機種もあります)。
携帯には、前日、当日にも同じ内容のSMSが送付されました。以前宿泊したベルゲンの宿と同じく、入り口でパスワードを入力しキーカードを受け取る無人ホテルだろうと思っていたのですが、ここは想像を超える”無人”ぶりでした。
少なくとも、ベルゲンのホテルではロビーと受付があり、時間帯によっては従業員が対応してくれました。
ところが、Omenaホテルでは入り口、内扉、部屋の扉全てに暗証番号を入れるボックスがあり、そこに自分で暗証番号を入力して扉を開けるシステムで、この間全く人に会いません。それに人がいないばかりか、鍵もないのです。滞在中に従業員らしき人には朝、清掃の女性とすれ違っただけでした。
部屋の設備は全く充分で、広さもそこそこあり清潔。小さいながら、テーブルや椅子も設置されています。
嬉しいのは電子レンジと湯沸し、コーヒー、紅茶の用意もあることです。これがあれば、スーパーで買ったもので軽く夕食を済ませたいときや、寝る前に温かいものを飲みたいときに重宝しますね。
Omenaホテルでは別途料金(6ユーロ)で朝食をつけることも出来ます。私が宿泊した”Omena Hotel Lönnrotinkatu”では1階にある、これもフィンランドの大手ピザチェーン店「Kotiピザ」が朝食を取るところでした。
OmenaホテルとKotiピザは経営者が同じなのだそう。このKotiピザの既存の朝食セットがホテルの宿泊者にも出されます。それが、上の写真。豪華なものではありませんが、これで充分。うまく時間が合えばパンは焼きたてのホカホカでした。
朝食つきのホテルはそのほんの数時間のために従業員をつけたり、材料を用意したり、場所を確保しなければいけません。でも、このホテルでは既にある設備で、既にある材料で、既にいる従業員を使っているわけですから、とっても合理的。ここにも宿泊費がお安い理由があるのでしょうね。
ところで、Kotiピザはフィンランド滞在中何度か利用しているのですが、注文を受けてからドウを伸ばして焼き上げる本格派で、ファストフードにしてはなかなか美味しく、本格派にしては価格はリーズナブル。
それに、いつも感心するのは、注文を取るのも、ドウを伸ばして焼くのも、席まで持ってくるのも、大抵1人でこなしているところ。時間帯や場所によっては異なるとは思いますが、少なくとも今まで行った3ヶ所で、時間帯も昼、夜、午後3時ごろと違うにもかかわらず、スタッフは1人、せいぜい2人でした。
日本では飲食を出す場合は調理する人、あるいは立会いが食品衛生管理者を持っていないといけないと聞きましたが、フィンランドは違うのかな?
飲食といえば、フィンランドに限らず北欧でリサイクルショップを覗くと、カフェコーナーが設けられていることが多く、中には地元の人のちょっとした社交場になっていることも。
デンマークではいかにもボランティアらしい年配の女性がその場でハンバーグを焼いてハンバーガーを出してくれる所もありました。それを見るに付け、北欧ではそれほど食品を出すことに厳しくないのだろうなあ、と推測しているのですが、実際はどうなのかしら?

ちなみに、これはとあるリサイクルショップのカフェコーナー。食器にアラビアを中心にビンテージを使っているところ(多分リサイクルショップに持ち込まれたものを流用)が、なんだかいい感じですね。

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ミタ


日本は気候が厳しく食品が傷みやすいので取り扱いが厳しいのかもしれませんね。

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フィンランドの無人ホテル」への7件のフィードバック

  1. はじめまして。
    このヘルシンキのオメナホテルは新しいんですかね?! いつも旅行するときはアゴダというサイトでホテルを予約するんですが、この日記を読んで、へぇ~いいなぁ~なんて思ってアゴダで調べてみたものの、ありませんでした。泣
    ヨーロッパのほうではこのパスワード式のチェックインって結構多いみたいですね。
    ホテルのこともうちょっと勉強してみまーす。すっごい参考にさせてもらいました。有難うございます!!

  2. >>ラスクさま
    こんにちは。オメナホテルは比較的新しいのですが、タクシーの運転手も知っていたので、そんなに最近ではないと思いますよ。
    私はホテルは手配サイトを利用せずに、Tripadvisorという口コミサイトで評判を確認して決定してから、ホテルに直接コンタクトを取ります。
    手間は掛かりますが、手配サイトと価格も変わらないし、時には直接取った方が連泊割引やキャンペーンなどでむしろ安い場合もあります。
    Tripadvisorは以前は英語のみでしたが、最近では日本語対応をしているので、使いやすくなりましたね。

  3. はじめまして。突然すみません。
    オメナホテルを予約したので、検索していて拝見しました。
    ブログ投稿から結構経過しているのにすみません。
    ホテルにはタオルはありましたでしょうか。
    また、3件あるのをご存じとのことで質問しますが、Eerikinkatuというところを予約したら、駅から一番離れているようです。他の2件に比べて不便かどうかおわかりでしょうか。

  4. >>もりさま
    こんにちは、オメナホテルを予約されたのですね。
    ホテルには大小2サイズのタオルがありました。ただ、連泊の場合は頼まないとタオルの交換、シーツの交換は無かったかも知れません(ちょっと記憶が曖昧なのでホテルに確認してくださいね)。
    私が泊まったのは、Lonnrotinkatuで、中央駅までは、Eerikinkatuからと変らないように思えます。EerikinkatuからはメトロのKamppi駅が近いようですから、Kamppiを使えば便利だと思います。ショッピングセンターもありますし、中央駅から歩ける距離ですが、1駅メトロを使うのも、荷物がある場合は楽でしょう。
    Googleストリートビューで見てみたら、Lonnrotinkatuのオメナは1Fのカフェが無くなっているようですので、朝食のシステムは変ってしまったかもしれません。Erisgatanはどうなのかしら。帰ったら、最新情報を教えてくださいね。
    それでは、ヘルシンキでの滞在が楽しい時間となりますように!

  5. すいません。オメナホテルで検索してこのブログにたどりつきました。ユリユンカトゥに8月に宿泊する予定で情報を集めています。
    質問なのですが…コインランドリーはあったでしょうか?
    本当にいきなりで申し訳ありません。よろしければ教えてください(礼

  6. >>けいさま
    こんにちは、ご質問をありがとうございます。残念ながらオメナホテルにコインランドリーはありません。また10回以上ヘルシンキに行っていますが、コインランドリーを街中で見かけたことがありません。
    念のため確認したら、フィンランドはアパートに住民のための共同洗濯機がある場合が多いため、コインランドリーが少なく、あっても高価とのことでした。
    8月のフィンランドは乾燥していて涼しく汗をあまりかかないので、洗濯物はそれ程出ないと思いますし、ホテルで自分で洗うことを前提に服装プランを立てられた方が良いかと思います。

  7. 情報ありがとうございます。ヘルシンキに滞在するのは旅行のスタートのほうなので、がんばってみます。
    わざわざ確認までありがとうございました。
    精一杯楽しんできます♪

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