こんにちは、すっかり間が開いてしまった「北欧家族旅行」です。前回はついにフッティルーテンを下り、オスロからコペンハーゲンに向かったところで終了していたのですが、覚えていらっしゃいますか?
その日の夕方コペンハーゲンに到着したものの、早仕舞いの北欧のこと、ほとんどのお店が締めかけているなか、駆け足でメインストリートのストロイエを端から端まで歩いただけで終了しました。
そして、翌日はデンマークのお隣の国、スウェーデンのマルメ(Malmö)に1日観光。マルメは隣国にあるとはいえ、1999年に完成したオーレスン橋のお陰で、電車でたった35分の近さです。トップの写真はそのマルメの駅。
ちなみに、スウェーデンに行くのは叔母のたっての希望でした。叔母は「コペンハーゲンには昔行ったから、今回は別の国に行きたい」と言うのですが、叔母がデンマークに行ったのは45年前に当時通っていた女子大主催の旅行でのこと。もうかなり変わっていると思うのですが・・・。
ところで、45年前の旅行では全員スーツにハイヒール、荷物には着物を入れて行ったとか(祖母もこのために叔母に着物を作ったものの、結局持っていかなかったそうです)。そして、ちょうどその頃の父のパスポートは今と違って本革製。外国とはかくも遠きものだったのですね。
さて、マルメについてまず母たちを案内したのは旧市街地(Gamla Staden)です。この旧市街は建物の愛らしさだけでなく、ハンドメイドの製品を並べたセンスのいい小さなお店が並ぶForm Design Centerがあり、買物好きの母と叔母にはぴったり。
中でもお勧めがFönstret åt gårdenで、去年購入したPeter Kleist氏作のこの作品。
なんと、この真ちゅう製の立体作品(台紙は葉書サイズ)が1点50クローネ(約600円)ですよ、奥さん!
(額は日本で購入したものです)
これには母も叔母も姉も夢中で、沢山ある作品から好みのものをいくつも選んでいると、品のいい年配の男性がふらりとお店に入ってきました。
その男性こそ作者であるPeter Kleist氏!ひゃー。
わたくし、スッピンでしたが、このチャンスを逃すまいと、ここは思い切ってお願いし、記念写真を撮らせて頂きました。
写真に慣れていないので、緊張した顔で写っちゃいました(隣は母、一応本人の許可済み、修正しろとの指示でしたが、修正なしで出しちゃいました)。
その上、厚かましくも「この作品とこの作品を組み合わせて台紙に張ってサインしてください」とお願いしたところ、快く了承してくださいました。
左側の木はやや大きいので95クローネ、合わせて145クローネ(約1700円)でした。
とうとうオリジナル作品まで作って頂きましたよ、奥さん!
Peter Kleist氏は主に七宝の作品を作っています。2002年と2004年には日本での展覧会で入賞されたそう。こちらは2002年に入賞したときの作品と賞状です。
彼の他の作品は下記のホームページからご覧になれます。
→Smycken & Skålar
お店には七宝のアクセサリーも置いてあり、どれもアート作品としてはリーズナブルなので、お勧めです。
旧市街のほかのお店でも手作り作家によるフェルトアクセサリーの買物などして、次に立ち寄ったのが、旧市街から少し離れた場所にある、これも地元の作家の作品を集めたセレクトショップFormargruppan。陶器、ガラス、金属、服など様々な作家による様々商品が並び、見ているだけでも楽しいのですが、お土産に丁度いいお手ごろ価格なのに個性的で実用的な品も手に入ります。
旅の始まりから友人たちへのお土産探しをしていた母と叔母は、ここで満足の出来る買物ができたようです。とても素敵なのですが、母の友人たちもこれを見ているかもしれないので何かは秘密にしますね。
さて、お昼は、Formargruppanのすぐ近く「北欧のおいしい時間」で紹介されていたLilla Pへ。
Lilla Pはお魚屋さんの奥にあるセルフサービスのカジュアルダイニングです。
魚やエビの並んだショーケースの脇に数席のテーブルがあります。
私たちはフィッシュスープを注文。
たっぷり魚介類が入ったスープもさることながら、食べ放題のフォカッチャも香ばしくてとても美味しかったです。
そして再び色々なお店を覗きながらブラブラ旧市街に戻ると、ものすごい数の自転車が!
この日は金曜日。沢山の人が早く仕事を終え飲んでいたのですね。とにかく自転車の数よりもずっと多い、人、人、人!みんなお店に入らずに外でわいわいと飲んでいます。
そろそろお腹も空いたけれど、こんなに大騒ぎしているところで食べたくないし・・・と夕食はマルメ構内に新しく出来たフードコートで頂く事にしました。このフードコートにはお昼を食べたLilla Pの本店、Johan Pも支店を構えていて、出店クオリティはなかなかです。
私たちが選んだのは、このSmå Smörrebröd。"小さな(北欧風)オープンサンド"という意味の店名で、北欧にしては小さめサイズのオープンサンドのお店です。
小さいとはいえ、そこそこボリュームがあり、工夫を凝らした具の数々は美味しく、日本人の女性なら3個も食べれば満足できる量です。
テイクアウトにも対応しているので、マルメに滞在ならここで買ってホテルで食べる事も可能。これはテイクアウト用の箱に入れているところです。
また、カウンター席とテーブル席があるので、ゆっくりお酒を飲みながら食べる事も出来ますよ(駅なので人の往来はありますが)。
素敵な街並みを眺め、ここでしか手に入らない記念になるような買物をして、美味しいものを食べて、大満足の1日でした。
ミタ
フェルト作品のお店では、お店の女性がスウェーデン語、叔母が日本語で話しているのに、見事に会話を成立させていて大笑いしました。コミュニケーションって時には言語を超えますね(買物という限定された状況ですが)。
Peter Kleist氏、作品も佇まいもその上お値段もやさしくて上品ですね。ミタさんの選んだ風船で浮かぶ女の子(ですよね)カワイイ♪
旅先で「母娘ですね、奥さん!」ていわれたでしょ?
>>k7さま
はい、風船で浮かぶ女の子です♪他にも踊る人とか、走る人とか、自転車の人とか、楽しいポーズの人が沢山あって、選ぶのに迷っちゃいます。
母と私って良く似ていて、どこから見ても母娘なんですよねー。母の若いときの写真を見て、一瞬自分かと思ったこともあるんです。