謎解き

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おはようございます。
先週ラジオから「Christmas is just around the corner!(クリスマスはもうすぐ!)」と聞こえてきました。
フクヤにもクリスマスのアイテムが順々にアップされています。

今週も、クリスマスのクロスとプレートをいくつか追加する予定です。その中のひとつが、このドイツ、ローゼンタールの限定シリーズ、デンマークのデザイナー、Bjorn Wiinblad(ビヨン・ヴィンブラッド)によるガラスのプレートです。
写真では分かりにくいかもしれませんが、こちらは透明ガラスの上にイラストがプリントされていて、イラスト以外の部分は透明なまま残した、凝ったものです。
1976年から1981年までの6年間にイヤープレートとして6枚作られたもので、今回入荷は、1977年と1979年の2枚。特に1979年はローゼンタールの100周年に当たる記念プレートでもあります。
写真の1枚は1977年のものです。商品説明を書こうと手にとって、はたと困ってしまいました。絵は向かい合った2人の人物です。

さて、これは何を表しているのか・・・。
ちなみに前回入荷のものは簡単でした(両方とも既に完売です)。

1976年はどこから見ても「聖母子像」

1978年はどこから見ても「東方の三博士」

まず、頭に思い浮かんだのは「向かい合った天使」。
でも良く見ると右の人物の胸がふっくらと膨らんでいるので、女性です。天使に性別はないですから、この案は却下。そもそも聖書の物語に関係ないですし。
となると、右の女性は聖母マリアと仮定して、左の人物は?一瞬レオナルド・ダ・ヴィンチ作の「聖アンナと聖母子」の絵が思い浮かびました。聖アンナとは聖母マリアの母です。
ダ・ヴィンチの描いたこの絵は、子羊の首を絞めようとしている、やんちゃな幼子イエスを母と祖母の2人が諌めているところです。
・・・・冗談です。首を絞めようとはしていません。嘘をつきました。神様ごめんなさい。
冗談はさておき、あの絵はかなり特殊な状況だから、これも違いますね。
何かヒントはないかと、プレートの絵を隅から隅まで見て、ああ、なあんだと、やっと分かりました。
人物の間、プレートの一番上に「白い鳩」が描かれているのが分かりますか?
実は宗教絵画にはいくつかのお約束や、何かを象徴するモチーフというものがあります。白い鳩もそのひとつ。そして、この鳩が登場する聖書の場面といえば・・・・
「受胎告知」
です。
キリスト教の宗教画では、鳩は聖霊(神)の象徴です。そして、受胎告知の場面を描いた絵画には(全てではありませんが)鳩が描かれています。
参照→フラ・アンジェリコ「受胎告知」
なぜなら、この場面は天使ガブリエルがマリアに「聖霊によって身ごもる」と告げているところだからです。
ということは、左の人物は天使ガブリエルで決定でしょう。これは私の推測ですので、絶対とは言えませんが90%くらいの自信があります。ちょっと時間がかかってしまいましたが、子供のときから学校で宗教を教わっているキリスト教国で生まれ育った人ならすぐに分かるのかもしれませんね。
ちなみに、私はキリスト教徒ではありませんが、西洋美術史を高校・大学と5年学んだ事が役に立ちました。近代以前の西洋美術史のほとんどは宗教画についてですので。
先生ありがとうございました。今のようにネットのない時代に「宗教画を場面ごとに集める」宿題は大変でしたし、こんなこと覚えて何になるのかと思いましたが、無駄な知識ってないものですね~。
最初にも書きましたが、このプレートは今週アップです。また、一緒に写っている鳥のキャンドルホルダーは・・・・いつかアップしますね♪
ミタ
..
ところで、マリアが妊娠したとき既にヨセフと婚約中。ヨセフはマリアが浮気をしたと思って婚約解消も考えたそうです。
というか、そんな荒唐無稽の話をヨセフはよく信じたものですね~。器の大きな男性です。

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謎解き」への4件のフィードバック

  1. 鳩のキャンドルホールダー、父が生きていたらクリスマスプレゼントはこれにに決まりでしたね。(父はキリスト教の牧師でした。)
    共に聖霊の象徴である鳩と灯火、これ以上の組み合わせがある?ねえ、天国のお父ちゃん!

  2. >>k7さま
    ええー!お父様が・・・!最近、意外なバックグランドが次々と明らかに・・・・!

  3. がはは。バックグラウンドとサイドストーリーは賑やかでんねん。詐欺ちゃいまっせ。

  4. >>k7さま
    本当にそうですねー!
    これから新たな何が出てくるのか、楽しみになってきました♪

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