フィンランド各地をテーマにした愛らしい60年代の飾り皿

アラビアで1960年代に作られた、フィンランド各地をテーマにした飾り皿です。去年の秋の買い付けと、今年の春の買い付けで、それぞれ1枚づつ見つけ、ただいまお店にはこの2種類があります。
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このシリーズのお皿は、過去には別の柄も入荷しました。
AR-UN4-74Bそれがこちら。バックスタンプには「Lappi(フィンランド語)/Lappland(スウェーデン語)」と書いてあり、フィンランドの最北にあり、遊牧民族サーミが暮らしている、ラッピ県(ラップランド)をモチーフにしています。
特徴的な民族衣装を限られた色数で見事に描いています。画像をクリックすると拡大するので、ご興味があればどうぞご覧ください。

160529-3現在在庫のある、「Uusimaa(フィンランド語)/Nyland(スウェーデン語)」。ウーシマーとは首都ヘルシンキを含む県で、ヘルシンキの港と大聖堂がプレートに描かれています。民族衣装だけでなく、現代的な服装のカップルも描かれているのは、さすが都会、といったところでしょうか。

160529-2こちらは「Häme(フィンランド語)/Tavastland(スウェーデン語)」。ハメは90年代に入ってから分割され、現在はハメとしては存在していない地域です。いかにも田舎風の光景と、田舎風の人々が描かれていますが、実はヘルシンキに隣接した地域で、かつてはガラスで有名なリーヒマキもこの地域に含まれています。

さて、これらの飾り皿については、絵柄からライヤ・ウオシッキネン、バックスタンプから60年代と判断しましたが、手元の資料に掲載されていなかったため、詳細は分かりませんでした。
けれども、ブログに取り上げるのを機会に、ミュージアム資料でしっかりと調べ直しました。というわけで、詳細が分かったので、自分用の備忘録も兼ねて。
この飾り皿(シリーズ名はありません)は1963年にライヤ・ウオシッキネンのデコレーションで作られました。フォルムは1955年にカイ・フランクが作ったGモデルです。
パターンは9種類あり、下記の9つの地域を取り上げています(フィンランド語、スウェーデン語の順番)。
Savo/Savolax(サヴォ)
Häme/Tavastland(ハメ)
Varsinais-Suomi/Egentliga Finland(南西スオミ)
Uusimaa/Nyland(ウーシマー)
Pohjanmaa/Österbotten(ポフヤンマー)
Satakunta/Satakunda(サタクンタ)
Karjala/Karelen(カルヤラ)
Lappi/Lappland(ラッピ)
Ahvenanmaa/Åland(オーランド)
コレクション魂に火が付きそうですが、あまり作られていないのか、なかなか見つかりません。あるいは、当時はお土産物として作られ、海外に散っているのかも。あと6種類。さて、全種類集まるのでしょうか?
ミタ

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