70年代デザインを象徴的するEmmaのドット

Gustaveberg Emma(グスタフスベリ エンマ)コーヒーカップの緑色が久しぶりに入荷しました。デザインはPaul Hoff(パウル・ホフ 1945年生れ)で、製造は1971年から77年まで。彼はグスタフスベリに所属していた間(1969-1974年)は主に動物のフィギュアを作っていたので、手掛けた食器セットは、このEmma(エンマ)とPaulin(パウリン)の2種類だけです。

改めてエンマについて調べると、面白いことが書いてありました。この特徴的なドットのデザインは70年代に流行した粒子の粗い表現を採用していて、若者とトレンドに敏感な層に向けて作ったとか。ちなみに当時パウル・ホフは20代半ば。確かにターゲットに近い年齢で、若者の感性を良く分かっていたのでしょう。

実は今までエンマのデザインはエレガントでクラシックとばかり思っていたので、若者に向けたデザインと知って意外な気がしました。それに70年代に流行った粒子の粗い表現ってなんだろう?

ピンとこなかったので、家探しをして以前古本屋で買った1973年の雑誌を見つけ出しました。

確かに、表紙からして粗い。

中のファッションフォトも粗い。

粗くて生地の素材感が全然わからない。

足の部分のアップ。ザラザラっすね!

ちなみに、フィンランドのデザイナー、ヴオッコ・ヌルメスニエミ特集です(ウォッコとなっていますね)。

今や押しも押されぬ大御所デザイナーの彼女ですが、1973年当時も注目すべき気鋭のデザイナーとして取り上げられていました。

閑話休題。

70年代の空気をまとったレトロデザイン。グスタフスベリのエンマは下記リンク先からお求めください。
Gustavsberg Emma

オマケ。撮影中に乱入する猫営業部長。

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