デンマークからAlminia/アルミニア(Royal Copenhagem/ロイヤルコペンハーゲン)のTenera/テネラシリーズがいくつか入っています。
アルミニアは1863年創業の陶磁器メーカーで、1882年にロイヤル・コペンハーゲンを買収。その後、アルミニアとロイヤルコペンハーゲンの両方の名で生産していましたが、1969年にロイヤルコペンハーゲンのブランド名に統一されました。
1958年のアルミニア時代に、当時の芸術監督ニルス・トーソンが北欧各国から集めた女性6名で始めたのがテネラです。テネラとは英語のテンダー(tender=柔らかい、優しい)の原型に当たるラテン語の女性形です。
6名のデザイナーは、Beth Breyen(ノルウェー)、Kari Christensen(1938-1997 ノルウェー)、Berte Jessen(1937- デンマーク)、Marianne Johnson(スウェーデン)、Inge-Lise Koefoed(1939- デンマーク)、Grete Helland-Hansen(1939-1999 ノルウェー)。
皆、学校を出たばかりで20歳前後の若いデザイナーでした。作品にはそれぞれのデザイナーのサインが入っています。サインは皆自分のイニシャルを使っていて、中でも単なるバッテン二つに見えるけれど実はBが向かい合っているBeth Breyenのサインと、一見柵の上に月が引っかかっているような形だけどよく見たらGHHのGrete Helland-Hansenが面白いです。
アーカイブサイト『Memory of the Past』ではデザイナーごとに分けてアップしました。これを20歳くらいの若さで描いたのかと思うと、さすが厳選されたデザイナーたちだと感心します。美しい作品の数々を下記リンク先よりご覧ください。
https://fukuya20cmd.com/itemphotos/?s=tenera
その後の彼女たちですが、晩年まで活躍した人もいれば、記録が見つからなかった人もいます。例えばデンマークのInge-Lise Koefoedは80歳を迎えても展覧会を開催するなど現役のアーティストとして活躍しています。この写真は2016年のもの。面影ありますね。
現在販売中のテネラは下記リンク先からご覧いただけます。ご興味があればアクセスしてみて下さい。
https://store.fukuya20cmd.com/?s=tenera