12月21日にスーパーに行くと冬至の商品が店頭に並んでいたので、衝動的にカボチャを買いました。私はカボチャは好きなのですが、家人があまり好きでないのですよね。
家に戻って家人にカボチャどうやって食べたいか聞くと「カボチャプリンかカボチャスープ」「煮物は?」「好きじゃない」「やっぱりね」。お菓子はフィンランドのコルヴァプースティユーストカックを作っていたのでカボチャスープになりました。
確か何年か前もカボチャスープを作って、このカボチャ柄の器で撮影したなあと思いつつ…。念のため、再入荷ですからね、売れ残っているわけではないですからね。
その時も書いたのですが、カボチャスープにカルダモンを少し入れるのが気に入っています。今回はカルダモン以外にもナツメグを入れたら、あーら不思議「肉入っている?」となぜか肉系の風味になりました。美味しかったのですが、謎の風味。でも美味しかった(しつこい)のでまた入れて作ってみよう。
さて、下の布はマリメッコ(私物)。デザイン名はKumina(クミン)ですが、描かれているのはカボチャじゃないかしら(スープにクミンも入れれば話がつながってよかったかな!)。
器も布もカボチャ柄ですが、フィンランドに南国の野菜であるカボチャは生らないハズ。なので、これらのデコレーションはフィンランド人の目にはさぞかしオリエンタルに映っているのだろうなあと思います。
いや、フィンランドに限らず、北欧全体でカボチャは生らない。 実際デンマーク大使館のこんなツイートがありました。
ハロウィンそのものが海外(まあ、アメリカでしょう)から輸入されたイベントで、近年まで北欧ではハロウィンはあまり盛んではありませんでした。それにしても、カボチャでランタンを作るなんて!
そう、カボチャでランタンを作るなんて!
ハロウィンの発祥はアイルランドです(多くの人がアメリカと勘違いしているかも知れませんが)。アイルランドも気温が低くカボチャが生りません。では何でランタンを作っていたか。
蕪です。
愛くるしさのかけらもない、正真正銘まっとうに怖いジャックオランタン。
この写真に使われている蕪はターニップですが、他にもスウェードという蕪で作る場合もあります。そして、スウェードはスウェーデンから来たからスウェードと名付けられたとか。
アイルランド移民が多くアメリカに移住した時、手に入りにくい蕪の代わりに中南米が原産のカボチャを使ったのが、カボチャランタンの由来。
北欧にはオリジナルの蕪があるのに、わざわざ輸入したカボチャでアメリカ流のランタンを作っているなんて、なんだか面白いものです。
ミタ
こういうのを鑑みるとアメリカってやっぱり影響力が強いですね。