想定外、想定外の出発

2019年春の買い付け、通算26回目の買い付けから、4月9日に戻ってきました。

帰国した翌日だったか、サーバー管理会社からアクセスの異常が出たので解決するまでブログを一時停止しますと電話。1週間待っても停止されたまま進捗状況の連絡もないので、業を煮やし昨日管理会社に連絡すると「先ほど弊社担当部署にて、*WordPress の有効化を行いました」の返事と共に更新できるようになっていました。(*フクヤ注:このブログです)

「本事象が解消されたを確認できましたのが、ご連絡いただいた後だった」ために、たまたま連絡直後に再開できた旨の説明がありましたが、これはそば屋の出前か、奇跡の偶然か。まあ、解決したから良しとしましょう。

さて、今回の買い付けは結果としては上々だったのですが、とにかくスタートから想定外続きでした。

いつもはSAS(スカンジナヴィアエアライン)を利用するのですが、今回はクレジットカードでためたマイレージを利用したため、SASとは別グループのエールフランスでの渡欧。買い付けのルートは変わらないため、航空会社は違えど、コペンハーゲンに一旦渡って、スウェーデンへ移動するのは同じです。

買い付けの梱包に使うバブルシート(いわゆるプチプチ)は北欧は日本よりも高く弱いため、毎回日本から持ち込んでいます。SASは預け荷物の重さ制限はあるものの、大きさ制限がありません。一方エールフランスには大きさ制限もあるとは知っていましたが、少しオーバーするくらいなら見逃されるかもと思ったのが、第一の誤算。

もうお分かりと思いますが、全く見逃されませんでした。もしも持って行きたいなら1本150ユーロと言われ、断念。捨てるのはもったいないので、空港内の手荷物配送会社に差し上げました。

第二の誤算は、フランスで乗り換えるハズの便が欠航となり、次の便に振り替えになっていたのに気が付いたのが出発前夜遅く。 エールフランスに連絡しようにも窓口が閉まっている時間です。

次の便に乗るためにはシャルルドゴール空港で約6時間待たなければいけません。これが帰りならともかく行きだから困る。夜中に到着して予定通りスウェーデンに移動できるのか、その上翌朝のディーラーさんとの約束に響きそうな気配。 だったら、フランスで宿泊して翌早朝の飛行機にした方がスムーズではないかと、シャルルドゴール空港近くのホテルを調べ、明日カウンターで交渉してみようと思いつつ就寝。

翌出発日にチェックインカウンターに代替機の変更を申し出ると、担当の女性がフランス語訛りの英語で「こちらで指定した代替機なら、到着の遅れによりスウェーデンへ移動できない場合のデンマークのホテル宿泊代、移動タクシー代、食事代、その他の諸経費をエールフランス側で負担します!もちろん全額というわけにはいかないかも知れませんが!でもお客さまの希望で別の便にされると、この保証は出来ません!」と畳みかけるように言います。変更が面倒だから説き伏せようとしているのは明らかなのですが、まあ、諸経費を払ってくれるなら、とフランスで6時間待つことにしました。

ちなみに、この提案には根拠があり、 EU規則261/2004によってフライトキャンセルによる金銭補償に加え、飲食費、移動費、ホテル代が保証されると決まっています。ところが、案の定というか、想定内というか、スムーズにはいかず、現在交渉継続中。結果については、いつか書くかも、書かないかも。

出典: EUにおける航空「旅客の権利」(passenger’s rights)と日本への含意

第三の誤算は、SASならネットが使える座席クラス(ビジネス)だったことと、エールフランスでも機内でネットが使えるとあったことから、当然機内で時間変更に伴う諸所の連絡や調べもの(電車の時刻など)が出来ると思い、成田でボーと過ごして何もしなかったところ、ネットサービスが無い古い機種だったこと。

機内で連絡したかったことは、3件。まず、宿泊先に到着が深夜1時頃になるけれど(結論から言うと、乗り換え便が更に1時間遅れ、到着が深夜2時過ぎました)受け入れ可能かどうか、二つ目は翌朝会う予定のディーラーさんに午後にしてくれるよう変更を申し出る事(行けるかな、と思ったものの、結局寝られたのが朝の4時だったので、これで正解)、三つめはバブルシートの入手です。

機内で10時間以上、手配が手遅れになったらどうしようかと考え、考えても仕方ないと諦めて、ご飯食べて、映画観まくって、ふて寝。

ご飯は美味しかった(特にパン)

フランスに到着してから、有り余る待ち時間に各所に連絡しました(ネット社会の恩恵)。 宿泊先は鍵の隠し場所を連絡してくれて解決(すぐにどこか分からず深夜に庭をウロウロすることになりましたが)、ディーラーさんも時間の変更OK(幸い初日はその1件しか約束をしていませんでした)。懸念のバブルシートは、知り合いの家具店に連絡したら「あるよ」とすぐに返事「サイズは?」「いま家にいないから分からないけれど、すごく大きい」

確かに大きかった。1.5m × 100m。 取りに行ったら従業員しかいず、尋ねると「渡すよう言付かっているけれど、お金のことは分からないから、持って行っていいですよ」と言われてしまい、後日再訪して支払いました。呑気だなあ。

これだけ大きかったおかげでフィンランドで少し買い足すだけで済みました。価格は日本の倍ですが、150ユーロ払うよりマシ。おかげで助かりました。

これに関しては、この13年でじんわりと広がった人脈に救われました。より良い買い付けに重要なのは情報、そしてそれをもたらしてくれる人脈は本当に宝物と思う昨今です。

さあて、いよいよ買い付けスタートです。

想定外はこれにとどまらず続く!

追記:補償金をもらうまで一筋縄でいかなかった後日談はこちら

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