フィンランドへ、そして猫の大歓迎

少し間が空きましたが、春の買い付けレポート続きです。前回はデンマーク入りして、これからフィンランドへ向かうところで終了していました。
さて、そんなわけで、コペンハーゲンで一泊し、いよいよフィンランドへと向かうべくカストラップ空港へ。
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予定の飛行機に搭乗し、シートベルトを締め、機内誌を読みつつ離陸を待っていると機長の機内アナウンスが始まりました。いつもの事なので聞くともなしに機内誌のページをめくっていると、いつもとは違う言葉が耳に入り指が止まりました。
「良い知らせと悪い知らせをお伝えします」
この瞬間、機内に緊張感が走り、乗客全員が耳を澄ませているのが分かりました。
「我々はこれからヘルシンキへと向かいます。しかしながら整備不良のため機体の乗り換えをお願い致します。搭乗口はデルタ(Delta)D2、デルタD2です」
アナウンスが終わるや否や、シートベルトを外す金属音が一斉に機内に響き、話し声も無く次々に立ち上がる乗客。バタンバタンと音をたてながら頭上の荷物入れを開ける動作は驚くほど素早く、今度は出るためにさっき乗った入口へと通路を早足で歩く人たち。普段のんびりしている印象のある北欧人たちの動きの速さに呆気にとられましたが、平日朝のヨーロッパ便ですので出張者が多くそれぞれが急いでいるのでしょう。
かなりの距離を歩き到着した搭乗口D2近くで代替機を待ちます。10分も待たずに到着した代替機に乗ると、再び機長のアナウンス「お手数をお掛けしたことをお詫びいたします。しかしながらこんなに早く代替機をご用意できたのは、ラッキーでした」。ここで初めて最初のアナウンス「良い知らせ」の意味が分かりました。通常はすぐに用意は出来ないのか。
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ところで、アナウンスで「デルタ」と言っていたので、一瞬デルタ航空に乗り換えかと混乱しましたが、アルファベットを伝えるコードですよね。そりゃそうだ。まだ電子メールが無かった頃、父が電話で「パリのP」「東京のT」など話していたのを覚えていますが「デルタのD」は初耳だったので調べると、国際民間航空機関(ICAO/イカオ)で定められたコードだそう。
そんな思いもかけないアクシデントの後、無事ヘルシンキへ到着。バンター空港のヨーロッパ便搭乗口(降機口?)にはスウェーデンのカフェ「Johan & Nyström」が出店していて、ここのシナモンロールが美味しいのですが、食べているどころではないで通り過ぎます。
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午後に約束しているディーラーさんのところに行く前に、取り急ぎいつもの宿で荷物を下ろしました。
私の事を覚えているのか、どうなのか、大歓迎の宿猫たち。足に甘えているのは著書「北欧 食べる、つくる、かわいいと暮らす」にも登場のスムちゃん。
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これはスムちゃんの娘、トッフィーちゃん。なぜお尻写真かというと…
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あまりにも人懐こく、カメラを向けるとグイグイ来るのでピントが合わないのです。
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荷物を下ろして猫に挨拶したところで、フィンランド買い付け編続く。
ミタ

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