2019年2月1日より全国公開の大型恋愛映画『雪の華』の試写会へ行って来ました。
余命を宣告された美雪の夢は、<約束の地>フィンランドでオーロラを見ること。
そんなある日、ひったくりにあった美雪は、ガラス工芸家を目指す青年・悠輔に助けられる。
半年後に偶然再会した悠輔が、男手ひとつで兄弟を育てていること、そして彼の働く店が危機に陥っていると知った美雪は、「私が出します、100万円。その代わり1 ヶ月、私の恋人になってください」と、期間限定の恋を持ちかける。
当店は主役である美雪(中条あゆみ)と悠輔(登坂広臣)が再会する雑貨店のための商品協力をしています(劇中で中条あゆみさんが商品を手に取って「かわいい~」と言っていますよ)。
去年の2月に、その雑貨店のロケ場所として撮影スタッフがご来店されました。結局ロケは別の場所になりましたが、商品を貸し出すことになった訳です。お話が来た時に企画書を受け取り、ストーリーを読んで、突拍子もない設定だなあと思っていましたが、 実際に観ると美雪が” 不思議ちゃん “で、その突拍子もなさがちっとも不自然ではなく、それどころか次第に感情移入してしまいました。
幼いころから体が弱く、大して未来への希望も野心もなく(けれども独立心はある)女性が、恋をすることで変わっていくという話でした。誰でも多かれ少なかれ、行動する前から諦めていることがあると思います。そんな自分に気が付き、ちょっと勇気づけてくれるかも知れません。
さて、仕事柄どうしても気になるのが小物やインテリアのデザイン。フィンランド、というとお約束のように出てくる、イッタラ、アラビア、マリメッコは出てきません。代わりに全編を彩るのは、手彫りの家具、壁にかかるルイユ(そもそもは防寒のために作られたウールの織物)、手刺繍のテーブルクロス。暗い赤、青、緑と濃い木の色の織りなす、クラシックな色彩。
連想したのは19世紀末から20世紀初頭に活躍したフィンランドの芸術家アクセリ・ガレン=カレラ (1865−1931) の世界。 それらの暗い色彩に窓から差し込んだ光が作り出す陰陽が温かみがあり素敵でした。
特に二人がヘルシンキで宿泊したホテルが素敵で、気になって調べると1903年に建てられたアールヌーボー様式の城を利用したホテル、”GLO HOTEL Art”でした。なるほど。
もちろん、夏の光り輝く色彩豊かなフィンランド、冬の真っ白な雪で覆われたモノトーンのフィンランドの美しい光景も見所。上映館などの詳細は下記の公式サイトからご覧ください。
映画『雪の華』オフィシャルサイト
公開日:2019年2月1日(金) 全国ロードショー
出演:登坂広臣、中条あやみ、高岡早紀、浜野謙太、田辺誠一
主題歌:中島美嘉「雪の華」
監督:橋本光二郎
脚本:岡田惠和
配給:ワーナー・ブラザース映画©2019 映画「雪の華」製作委員会
ミタ
ちなみに、冒頭の写真のパンフレットに添えているの食器はアラビアの「Lumikukka(ルミクッカ)」です。ルミクッカとは、フィンランド語で「雪の花」の意味です。