ランゲラン島のダウントンアビー?

「ちょっとしたダウントンアビーの世界よ」と、滞在中のランゲラン島のサマーハウスの持ち主である友人に勧められた観光スポット、1300年代後半に建てられたお屋敷「Skovsgaard」に足を運びました。
ちなみにダウントンアビーとは20世紀初頭のお屋敷「ダウントン・アビー」を舞台に、イギリス貴族の一家とその使用人の暮らしを描いた英国ドラマです。日本ではNHKで2014年から2017年まで放送されました。
さて、これはお屋敷から馬車などを収める物置(ガレージ?)を眺めた景色です。雨に濡れた緑が瑞々しい。

中に入りゲートの自動販売機で購入した入場チケットを、近くに立っていた男性に見せると「僕も観光客だよ。係の人はいないみたいだなあ」と言われ赤面。結局、最後まで係員らしき人は誰もいませんでした。呑気ねえ。

この屋敷の最後の住人Ellen Fugledeは生涯独身で、17匹の猫と暮らしていたとか。1979年に亡くなったあと、屋敷を含めた広大な土地はデンマーク自然基金へ寄付されました。

屋敷の中には19世紀から20世紀初頭のインテリアが保管してあり面白かったのですが、この屋敷の見所はそういった主人一家の表の部分ではなく、使用人たち裏方の部分にあります。
ここはキッチン。薪を使ったストーブです。働いているメイドたちが人形で再現されています。

食器洗い場の脇の青い壁掛け容器にはソーダ―と書いてあるので、食器洗いに重曹を使っていたのでしょう。お皿を立てる木の水切りはなかなかのアイデア。とはいえ、実は本当に面白い部分はここではなく、階段を下りた半地下にあります。

半地下にはむき出しの壁の廊下があり、左右に振り分けて小さな部屋がいくつも並んでいました。メイド長の部屋を覗くと、着替えの真っ最中。小さな家具や絵も飾られています。

もう少し狭いメイドの部屋。新人メイドの二人部屋もありましたが、暗すぎて上手く撮れませんでした(雨が降っていたしね)。

これは洗濯部屋の再現です。

なんと使用人たちの部屋に並んで、ニワトリの飼育部屋もありました。写真に上手く写っていませんが、ニワトリとヒヨコのはく製があり、なかなかにリアル。しかし、当時は使用人の居室まで匂いが漂って来たのではないかなあ。

他にも、説教部屋とか、シゴキ部屋とか…は、ありませんでしたが、運転手の部屋、野菜などの貯蔵部屋など、今まで訪れた事のあるどのお屋敷でも見た事のない、豪華な暮らしの裏側はどれも興味深く、本当にドラマの世界にでも入った気分です。とはいえ、ダウントンアビーは数回しか観ていませんが(同じ曜日に同じ時間にテレビの前にいるのが苦手で、何回か見逃したら人間関係が分からなくなり挫折)。
お屋敷の裏側で、羊たちが放牧されているのも当時のままでしょうか。

近くに行くと一斉に見られてしまった。

で、えっと、肝心のお屋敷の写真ですか?
雨が降っていたので早く入りたく、出たら出たで早く雨を避けて屋根のある場所に行きたく、うっかり撮り忘れました。
下記のリンク先「Skovsgaard」の公式サイトにお屋敷の写真がありますので、ご興味がありましたらどうぞご覧ください。
Velkommen til Skovsgaard
リンク先にもある通り、素敵なカフェもあったのですが、既にお腹いっぱいだったので断念したのが心残りです。
サマーハウスに戻り、少し肌寒かったので教わった通り暖炉に薪をくべました。暖かくなって、暖炉の前で伸びているヨーヨーちゃんです。

ミタ
あらためて見ると写真をほとんど撮っていませんでした(大体これで全部)。もともとプライベートではあまり写真を撮らないので、サマーハウス滞在中は素の部分が出ていたようです。

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