デンマークの新聞から取材

こんにちは。久しぶりのフクヤ通信更新です。買い付けから帰国後、新着のアップ、実店舗オープン、リンドベリ展関連イベント、トークイベント『北欧ぷちとりっぷ』、アグネータ展鑑賞と休む間がなかったのですが、昨日ようやく大体のところが一段落しました。
つまりは、ネタも溜まっている上に、買い付けレポートも出発から全く進んでいない状況で申し訳ありませんが、記憶が薄れないうちに、ちょっと面白い話を先に書いてしまいますね。
2週間ほど前の10月22日にデンマークの新聞「Weekendavisen」のジャーナリストHeidi Laura(ヘイディ・ラウラ)さんとフォトグラファーのAri Zelenko(アリ・ゼレンコ)さんの訪問がありました。コーディネート&通訳はデンマークのインテリア雑誌「BO BEDRE」の日本語版「BO BEDRE JAPAN(ボーベダージャパン)」の編集長レオン・エスベン・大田さん。エスベンさんは、一部の北欧ファンには“デンマーク男子”として知られているかも??
161102-3
「Weekendavisen」は、1749年創刊の新聞「Berlingske」の金曜版。Berlingskeは発行部数は30万部。人口560万人ほどのデンマークでは、大手新聞社です。その記者である、ラウラさんは、2018年に生誕100周年を迎える国民的アーティスト、ビヨルン・ヴィンブラッド(Bjørn Wiinblad)の伝記出版の準備をしていて、ヴィンブラッドの作品と日本の”かわいい”文化とのかかわりを取材にいらっしゃったのです。
161102-4
これを機会に質問を受けるだけでなく、逆にヴィンブラッドの作品や人間性について、思っている事をラウラさんに尋ね、色々教えて頂いたのは本当に良かった。さすがに伝記を書く準備をしているだけあって、ヴィンブラッドについて詳しく、人柄や作品の意義について深く考察していらっしゃいました。
私からの質問のうちのひとつは、実はこの仕事を始めたばかりの頃に、ヴィンブラッドは近所の子供にせがまれると気軽に絵を描いてあげていた、との記述を読んだ気がするのですが、原本が見つからずどうにも曖昧でした。そこで、こんな話を読んだことがあったのだけれど私の記憶に間違いないかしら、と尋ねたところ「ヴィンブラッド自身には子供はいませんでしたが子供好きで、そうやって絵を描いてあげたのは事実ですよ」と答えて頂き、長年の疑問が解けて良かったです。その質問をきっかけに、彼の人間性についての話が広がり様々な話を伺えたのは貴重な時間でした。
フクヤの取材がお役に立てたかどうかは分かりませんが、ラウラさんのお話しは本当に面白く興味深かったので、2年後の出版が楽しみ。デンマーク語では歯が立ちませんが、英語版も予定しているそうで、実現したら是非入手したいです。
161102-1
ところで、ヴィンブラッドは日本の高島屋とのかかわりが深く、リンドベリが西武百貨店の包装紙を作ったように、ヴィンブラッドも高島屋の包装紙を70年代にデザインしています。また、すでに解体されてしまったそうですが、高島屋ティールームの壁画制作や、高島屋オリジナル商品開発、更に来日サイン会まで行っています。
2018年には高島屋で回顧展をやって欲しい!高島屋関係者の方々、どうぞご検討をお願いします(もしかして既に進行中?だったらいいなあ)。
161102-5
ミタ
ところで明日アップ予定のこちらのプレートは、ラウラさんから「大変に珍しい。初めて見た」とのお墨付き(?)です。
161102-2

【この記事をシェア】

コメントを残す

関連投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る