意外なところに美味しいカフェランチあり

前回のブログでスウェーデンの買い付けは全行程終了していたのですが、ちょっと取りこぼしたお話しを一つ。

どこのオシャレカフェかと思うような内装ですが、実はリサイクルショップです。スウェーデンには赤十字やNPOが運営しているリサイクルショップが何店舗もあり、週に2日ほどオープンして売上げを発展途上国などに寄付しています。商品は一般の方が無料で持ち込んだ家庭の不用品で成り立っているためリーズナブルですが、量販品や廉価品など、あまり価値の無い物が多くを占めています。地元の人には家電や古着の子供服が人気のよう。
買い付けでは主に個人ディーラーさんやアンティーク専門店を周っていますが、滞在スケジュールによっては、掘り出し物を期待してリサイクルショップもちょっと覗いてみることにしています。
この日も滞在日と場所が重なったので、近くのリサイクルショップに行き、倉庫のような店内を周ったのですが結局一つも買い付けるものが見つかりませんでした。これは良くあることなので、別段落胆することもなく、本のコーナーでレシピ本などをパラパラ眺めていたら、ちょうどお昼時だったためか、背後にある併設のカフェでカチャカチャとカトラリーの音が響いていました。
多くのスウェーデンのリサイクルショップでは、ちょっとしたカフェスペースが設けられています。これはスウェーデンだけでなく、フィンランドでも同じ。気軽に立ち寄れ、また価格もお安めなためか、近所のお年寄りたちが集っているのをしばしば見かけます。大抵の場合は、簡単なテーブルとイスが用意してあり、ガラスケースにお菓子、少し力を入れているショップではオープンサンドが並んでいたりしてお昼ご飯を食べることも出来ます。
このショップは何度か来ていますが、カフェとショップが扉で区切られているため、カフェスペースに入ったことはありませんでした。買うものもなく、持て余していたので好奇心からちょっと覗いてみてビックリ。
なんだ、この突然の異空間は!

セルフサービスのコーヒーはここから自由にカップを選べるようにしてありました。

もちろん、リサイクルショップでもストックホルムに行けば、もっと素敵なオシャレカフェが併設されている場合もあります。しかし、ここは周囲はごく普通の集合住宅や大型の倉庫が並ぶ地方の郊外。まるで都会のオシャレ空間だけれど、お客さまは地元の年配の女性が占めているのが、また不思議。
見ると、冷ケースのサンドイッチだけでなく、温かなランチも用意されています。今日のランチ「ミートローフ」75クローネ(約950円/2017年5月)を注文。
奥のキッチンスペースから運ばれて来たミートローフは、盛り付けは雑だけど、美味しいし、量も充分!

お腹いっぱいになりましたが、こうなったらお菓子も試してみようと、何にするか迷いつつ定番のシナモンロールを注文。
普通に美味しいし、大きいし、お皿も可愛い!

週に2日しか開いていないのが難点ですが、このランチ目当てだけでもいいから、また来よう。次は別のお菓子を食べてみよう。それまでに「やっぱりだめだ」と業態変更していませんように(よくあるケース)。
場所ですか?
ナイショです。
ミタ
金髪をラフな束髪にしたカフェの60歳くらいの女性が、少しクネっと体をねじって立ちながら、けだるい感じで話す雰囲気が誰かに似ているとずっと考えていました。分かりました。
桃井かおり!

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